昨日から皆様を驚かしてしまい、ゴメンナサイ。

 

「肺が破れた」ことについて、整理してお話しします。

 

私は精巣がんにより、抗がん剤治療を受けました。

 

抗がん剤の種類は、ブレオマイシン、シスプラチン、そしてエトポシドです。

 

その中の「ブレオマイシン」薬の副作用・合併症で「間質性肺炎」を発症してしまいました。

 

これが2007年のことです。

 

更に運が悪かったのは、「間質性肺炎」が急性増悪を起こし、「肺の線維化(肺線維症)」にまで悪化してしまいました。

 

これは、いまの「振り返り闘病記」で順を追ってこれから書いていきますが、、

 

これが1番、命の危険がありました。

 

当時、5年生存率20%、とも言われ、死線をさまよいました。

 

ただ、奇跡的に一命をとりとめました。

 

ただ、「線維化」は恐ろしく、呼吸機能を損ないました。

 

解りやすく説明すると、火傷すると皮膚のケロイド状態が時として起こるじゃないですか。

 

肺もそれと同じ組織の構造変化が起こり、私の肺の1/3は、ケロイド状態のようになっていて、酸素が取り込めません。

 

そして、肺が伸び縮み出来ない状態になっています。

 

つまり、肺の機能の1/3が死んだ状態です。

 

ランナーにとって、心肺機能はとても大切で、一時、もう走れない、とまで言われていました。

 

呼吸器内科の先生曰く、「こういう肺になっちゃったんだから、もうあまり無理はせず、ゆっくりしてくださいよ」と真剣に取り組むマラソンに、あまりいい顔をしません。

 

肺の年齢が実際より、8歳以上も高いのは、これらの理由です。

 

さて、先週の長崎講演出張のときですが、

 

なぜか、、重たい咳が、かなり出ました。

 

むせかえるような咳でした。

 

その後、急に左胸が痛くなり、ホテルで脂汗をかいて、横になっていました。

 

※このとき、肺に穴が開いたのだというのが呼吸器の先生の説明です。

 

汗だくになり、1時間おきに下着を替えて、咳と胸の痛みが治まらなかったです。

 

手持ちの薬を幾つか適当に飲んだところ、寝ることができました。

 

それから、(気合いと根性で)長崎の講演と、神戸の学会講演をして、東京に戻ってきたのですが、元気度80点くらいだったので、普通に週末を過ごし、昨日、慈恵医大の呼吸器内科で診てもらったところ「肺に穴が開いている」という診断でした。

 

私の肺は「線維化」で硬くなってしまっているので、むせかえるような咳をした時に破れたのだろう、というお医者さんの見立てです。

 

でも、その後、薬で寝れたのは解るが、講演をして移動してって、よく倒れなかったな、、と驚かれました。

 

昨日の呼吸器の先生の顔つきと、今週もし悪化したら、入院して手術だよと脅かされたのが怖くて、今は、メンタルがヨワヨワという事なんです。

 

※それがおかしいだろ!と言ったのが前ブログの娘です。。

 

コロナ後、マラソンに復帰したくて、練習を頑張ってきたのですが、

 

また積み上げてきたものが崩れるような、ガッカリ感です。

 

フィジカルには元気?なのですが、まだ、予断を許さないので、慎重に過ごします。

 

小声で、、がんばるぞ、お~