今週の金曜日に、生命保険会社主催のイベントで講演します。

 

いまでこそ、日常的に講演をこなしていますが、最初は大変でした。

 

※ 正直、今でもドキドキするのですが、、

 

なぜ大変かというと「私の話し方は、かったるい。眠くなる。あくびがでる。」

 

そんなんじゃ、だめだめじゃん!!

なのですが、、

 

実は私、前職のゴールドマンのときに、いろんなイベントで話していました。

しかも、営業職です。

 

でも、今行っている講演とは全然、毛色が違うんですよ。

いわゆる「説明プレゼンテーション」をしてました。

 

金融デリバティブ取引について、とか、ファンドの組成とオペレーション実務について、とか、

 

『プレゼンテーション』をしていたんです。

 

だけど、いま依頼が来るのは『想いを伝える講演』なんです。

 

私には、その違いが、最初、さっぱりわからなかった、、

 

7年前に、あるイベントで、初めて講演を依頼され、リハーサルでお話したら、

 

主催者のかたから

「ああああ、違う!違う!違うんですよ!そんな説明を聞きたいんじゃないんですよ。私たちがお願いしたいのは、想いのスピーチなんですよ。大久保さんのは、だめだめだめ!!」

 

大げさに言うと、こんな感じでした。

ショック。

 

それからというもの、いろんな人にリハーサルを聞いてもらい、どうすれば「想いを伝える講演」になるか、アドバイスをお願いしました。

 

強烈系は、以下の3つ。

 

(1)NHKアナウンサー教室

 

そういう教室が有料であるんですよ。だから、別に私はアナウンサーになりたいわけじゃないけど、話し方について学びたくて通いました。元NHKのアナウンサーの人が講師になって「話し方教室」で指導してくれるんですが、

 

私が話すと、何とも悩ましい顔をして、、

 

「おおくぼさーん、やっぱ、その独特の話し方は、治んないよ。。無理ですよ。声は小さいし、抑揚が無いし、ただ、大久保さんが、気持ちが盛り上がったときは、自然と声のトーンがよくなる時があるんだよね。だから、話し方の改善じゃなくて、気持ちのほうで、頑張ればいいと思う。話しかた教室の本質って、そこだからね」

 

私は「努力は、いつか、報われる」という格言が大好きなのですが、私のお話に関しては、全然、当てはまんないじゃん!みたいな気持ちになりました。

でも、大きなヒントを頂けました。

 

(2)高校時代の友人

 

私の講演を聞いた後で、、

「ひさしぶり!それにしても、相変わらず、かったるい話し方してんね。聞いてるほうが苦痛だわ。なんつーかねー、だるいんだよね」

 

だるい、、ですか?

 

「そうそう、昔っからだよ。高校の時は、まだ、10代だからよかったけどさあ、この中年になって、まだこんな、だるい話し方してんだと思うと、なんか、びっくりだわ」

 

必死に「だるい話し方の治し方おしえてください」を懇願したけど、

 

「だって、あれから35年以上たっても変わんないんだよ。いまさら変わんないでしょ。なんか小手先の話し方じゃなくてさ、パワーポイントの見せ方でもなくてさあ、どうせだるいんだから、もっと、堂々とはなしゃいいんじゃない?」

 

やっぱり、私は「努力は才能に勝る」じゃなくて、「だるい話し方の人は、努力しても無理」みたいな結論でした。。はぁ~

でも、ヒントをもらいました。

 

(3)家内と当時女子高生だった娘(今は社会人ですが)

 

この女子2人は、極めつけの「辛口コメンテイター」です。

この人たちから、OKもらえたら、こんな私でも講演の壇上に立てる、そう思って臨みました。

 

「ねえねえ、俺の講演リハーサル聞いて、どう直せばいいか教えてよ」

 

えー、冗談じゃない!とか言いながら、1時間半の講演の最初の15分を聞いてくれると折れてもらい。。

 

そしたら

 

娘「なんかさぁ~、かったるくて、イライラするんだけど。こんな講演、聴きたい人なんているの?」

妻「そうそう、15分が、1時間半のように感じるもん。ぎゃー、助けてーって感じだよね」

 

娘「だいたい、顔が引きつってるしね」

妻「声が小さくて、聴きにくいし、頼むから早く終わって欲しい、ってかんじ。以上」

 

以上って、、なによ。

ともかく激辛のコメントした。

 

もう7年前のことですが、こんなしょぼい感じから私の講演が始まりました。。