私が運営している 認定NPO法人5yearsでは、がん患者・患者家族から質問・相談を受ける公開質問「みんなの広場」があります。

 

「みんなの広場」は、投稿された質問に対し、他の登録者(がん患者、がん経験者、家族)が自身の体験をもとにコメントを寄せていく掲示板です。

 

実体験に基づく体験情報なのでとても参考になると好評です。

 

今日は、ご質問の一つを一部抜粋してご紹介したいと思います。

ご関心ある皆さんの参考にして頂けると嬉しいです。

 

【質問者のご質問】

こんにちは。

母が大腸がんを患い、抗がん剤治療中です。

 

しかし、血液検査の結果、白血球が少ないため、思うように治療が進みません。

白血球を増やす治療もあるようですが、担当医からは、それはせずに、また翌週来てくださいとだけ言われるようです。

 

数週間に1度しか出来ないため、母も家族も心配しています。

このまま担当医にお任せして良いのか、セカンドオピニオンを考えるべきなのか不安です。

 

同じようなご経験のある方、何でもよいのでコメントを頂けたら助かります。

どうぞよろしくお願い致します。

 

【私(大久保)の所感】

 

私も抗がん剤治療中、抗がん剤の副作用(骨髄抑制)により白血球数の数値が下がり心配しました。

 

私の主治医は積極的に白血球を上げる皮下注射をされる方でした。

 

これは患者の体調や置かれた状況によって違うみたいですし、主治医の方針によっても違うみたいです。

 

今回、投稿されている皆さんが書かれている「医師とのコミュニケーションが大事」は、本当にその通りだと思います。

 

【質問に対するコメント投稿者(一部抜粋)】

 

❏ 1人目: ヨッシーさん(2018-01-01 18:56:58)

 

こんにちは。

ヨッシーと申します。「大腸がん(直腸がん)」(ステージⅢa)の診断を受け、手術を2015年に受けまして、その後抗がん剤治療を継続して受けております。

 

私も抗がん剤治療を受ける時に「白血球数値」が低く、いつも「次週にしましょう!」と言われて仕方なく帰ると言う治療の日々を経験しております。

 

やはり心配なのは、「治療日を空けてしまうと抗がん剤の治療の効果が薄まるのでは?」と言う懸念でした。

私も担当Dr.にその点を心配しまして当然の様に質問をしましたが、<白血球数値優先>との返事しかありませんでした。

 

白血球数内を上げる為の薬剤もあるそうで、それを服用して治療をして下さいとの事も申し出しましたが、やはり薬剤を使用する事は避けたいとの治療方針で、今はそれに従って治療を受けております。

 

きっと、お母さまもご家族の方もその点がきっと不安の中心になってしまっていると思われます。

私の場合は、通常は2週間に1回の投与基準と言われたものが、やがて3週間に1回になり、今では4週間に1回の間隔で抗がん剤治療を受けております。

 

白血球を増加させる食品とかあればと思うのですが、どなたにお聞きしても具体的なものはなく、バランスの取れた食事と十分な休養(睡眠)とのことでした。

 

私もセカンドオピニオンの事を考えた事もありましたが、担当Dr.や関係する看護師の方々とのコミュニケーションを深めながら、自身の病状がどの程度のものなのか等、病状の事で疑問に思う事をどんどんヒヤリングをしながら解決する様にして治療を受ける様にしております。

 

きっと、お母さまのお気持ちもご家族の皆様も、なかなか進まない治療に「不安」しかないと思います。

 

是非、担当dr.に今の状況や疑問を率直にお聞きしたりして「不安」を払拭して頂きたいと思います。

その回答が不明確であったり、詳細を教えてくれない様な状況の場合は、<セカンドオピニオン>を検討されたら如何でしょうか?

 

一日も早い、お母さまのご快復をお祈りさせて頂きます。

(乱文で申し訳御座いません)

 

 

❏ 2人目: ピーターラビットさん  2018-01-06 15:49:56

 

初めましてピーターラビットと申します。

お母さまの抗がん剤治療が進まないとのこと、悩ましくご心配なことですね。

 

私はハラヴェンを投与していますが、骨髄抑制は悩みの種でした。白血球を増やす注射を一度したこともありましたがあまり効果がなくて、通院の負担の割に成果がでなかったのでやめました。

 

ハラヴェンは基本的に3投1休です。

しかし私の場合は3投目が不発に終わることが多くそれで投与のリズムが狂い間隔が不鮮明になってしまっていました。

 

何よりせっかく行ったのに痛い目をして採血の針だけ刺して不発に終わって針を抜いてすごすご帰る不消化感が嫌でした。時間ももったいないですしね。

 

それでしばらく投与回数を記録してみました。

すると結果的に大抵の場合2回投与して2回休んでいることになるのがわかりました。

 

そこでDr.にそのことをお伝えして投与間隔を2投2休にできないかと提案しました。

この提案は快諾されて、それ以降2投2休で確実に投与されています。

 

もし2投目に白血球がやや少なめでもDr.は後が休みだからとGOサインを出してくださいます。

 

おかげで不発のストレスからは解放され時間も大切に使えるようになりました。ちなみに、ハラヴェンは毎回半量投与です。

 

私の主治医は「再発しても症状が出なければ支障はないのでよりよい生き方を考える」というお考えなので投与量や投与回数などこうした個別の治療にも理解があると思い感謝しています。

 

一度投与経過を振り返ってみられてお母さまの体調変化のリズムを把握されるのも一方法かと存じます。

そして必要があれば主治医に申し出をされる、あるいはその結果を持ってセカンドオピニオンに進まれるのもよいかと存じます。

 

お母さまのお気持ちとお時間をどうぞ大切になさってください。

 

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【最後に】

子のご質問には他にも6名の方がコメントをされていますが、もし、更にお読みになりたい場合は、

非営利NPO法人5yearsの兄弟サイト『ミリオンズライフ』をご参考にしてください。

 

今回は、全員をご紹介しても、長いブログになってしまうので、お二人だけにとどめました。

 

ミリオンズライフはこちら:

https://millionslife.jp/qa_vol18/

 

先にも書きましたが、私も白血球数が増えない時は不安でした。

でも、必ず増えていきますから、ゆっくりやってください。