❏❏❏ 回顧録:2007年3月7日 東京・慈恵医大病院

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(あと、1週間で退院という頃。松葉杖の使い方も結構上手になり、退院を楽しみにしていた)

 

 

退院予定日から数えて1週間を切った頃だ。

私は若手の医師や看護師たちとも仲良くなり、マラソンとか外資系証券会社の話題で盛り上がった。

 

リハビリセンターには毎日行き、下地君とトレーニングをして上半身の筋力回復に努めた。

 

私の病室に来る看護師達とは、

 

「あと4日で退院ですね」

 

「いよいよ明後日、退院ですね」

 

と明るい話題ばかりになっていた。

 

ただし、一つ気になっているいることがあった。

それは体温だ。

 

退院間近になっても、平熱まで下がらない。

毎日3回検温するが、37℃台だった。

 

正直、気味が悪いのだが、入院病棟で37℃台は、そんなに問題となる体温ではない。

 

医師と話しても、検査結果では、感染症等の疑いは出ていないと言う。

若い医師たちは、

「大久保さんのほうで、何か気になることがないか?確認してください」

 

そういう。

 

以前あった腰の痛みは、今はそれほどでもないし、既にお医者さん達に伝えた。

 

体温以外、全くの元気で、痛い所も、痒いところもない。

 

「筋力トレーニングが原因かな。未だ、筋トレは早すぎたのかな、、」

 

そう、やり過ごすしかなかった。