今日は入試問題の演習と解説を行いました。
早稲田中の問題で、物語文が設定の読み取りにやや壁があるタイプの問題でした。
映像や音楽で受け手がそれらの設定を受け取りやすくなってなく、文字のみでしかも途中から切り取られている形でさらに時間制限付きで読み取ることを課してくるため、難しいとは思いますが、今日の文章で主人公は車だという設定に気付けるか否かで大きく差がついてしまうのかなと思います。
このような特殊な設定に気付けるようになるコツとしては、小さな違和感を文章中にマーク等で残すということと、その違和感をそのままにせず、少なくともここまで読んだ中で解決できている箇所があるか考えてみて、なかったら違和感の部分を忘れないようにしておき後の文章でつながるところがあるかどうか考えてみるということです。
例えば、道を走っていて何か横に生えている植物か何かのトゲに刺さって血が出てしまったとしましょう。
とりあえず血がダラダラ流れている部分を手やハンカチなどで抑えながら走り、しばらく走った先に絆創膏があれば拾って付けるといったイメージです。
そもそも絆創膏が見つけられなければアレなのですが、血を流しながら走り、絆創膏を見つけてもどこから血が出ているのか分からず放置してしまう。
仮に絆創膏を貼る場所が判明してもその頃にはたくさん血が流れ出てしまっていて、ちょっとリタイア…なんてことになってしまう。
といったことが国語ではかなりあるのではないかと思います。
文章を読んでいく中でわからないことというのは当然出てきます。
その中で、何がわからないのかわからない状態で進むのではなく、「あっ右腕」「あっ左足」「あっ右腕に貼るやつ」といったように対処していく術というものを次回以降の文章で練習できればと思います。
おそらく、この怪我と絆創膏の比喩は多くの方にとってわかりづらいものだったのでは不安になってきたので今日はここまでとします。