4月28日 8期生小6国語 | ジャングルジムブログ

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埼玉県所沢市にあります中学受験専門塾ジャングルジムのブログとなります。

今日も引き続き入試問題を扱いました。

 

大問1の論説文が前にやった海城の問題と同じような内容のものであり、前読んだ話との関連性を掴んでいきながら理解を助けていくという経験ができたのが良かったのかなと思います。

 

文章の内容も、行間を無意識に補いながら私たちは物事を理解していくというものであり、スキーマを駆使して初見の文章に対峙していくというのはまさに現在進行形で生徒諸君がやっているところとなります。

 

国語という科目は一話完結型で、ちょうどアニメでいうとサザエさんやちびまる子ちゃんのようなものとなります。

算数や社会はワンピースやドラゴンボールのようなもので、前回の話がある程度わかっていないとあれ、フリーザの姿が変わってる、何があったんだろうと今回の話を理解することはできないのに対し、磯野家やさくら家の家族構成はそれこそ私が小学生の頃から不変でしょうし、マルちゃんが小5に進級することもカツオがロン毛になることも、イクラちゃんが流暢な日本語を取得することもありません。したがって、1回見逃したからといって次回以降に影響をきたすわけではありません。

 

ですので、授業の欠席時などでは私は、国語は1回欠席したからといって大きな影響があるわけではないので、休むならなるべく国語を休むようにしてくださいというようなことを言っているのですが、では1回1回の授業の重要度という面で国語が他教科のそれに比べて低いのかというと決してそうではないと思います。

 

国語は基本的には本文に書いてある内容をしっかり理解した上で設問に取り掛かれば、満点が取れるようにできているとされています。

 

ただ、初見の文章を読むのには、まさに今日の文章の内容のように行間を経験や知識等で補っていくということを無意識に行う必要があり、それを一切排除した読解というものは中学受験の世界だけでいえばあり得ません。

 

 

8期生諸君とたくさんの文章を触れることによって、これらのスキーマを共有し無意識に行っていることを意識下までおろすということが共有できるようになってきました。

 

邪道かもしれませんが、他でやった文章の具体例を用いながら今回の文章の理解を試みてみるということであったり、他の文章でのシチュエーションとの類似点や今回の特異点を見出していきながら物語文の理解を試みてみるということは、塾でやれと言われないだけで、無意識に全ての受験生が行っていることとなります。

だったら、ずっと一緒にやってきているメンバーなのだから一緒に意識的にやろうということをすることで文章の理解というところはしやすくなってくるものと思います。

 

抽象的に読解力と一言で片付けられがちな力について、このような(このあと設問を解くことを前提とした)読書経験が積み重なっていくということは目には見えませんし定量化することもできませんが、重要なんだなということを再度実感する授業でした。

 

これからも一緒にたくさんの文章を読んでいくこととなるかと思います。

ありもしない即効性のあるテクニックなどを追い求めて焦ってしまう時期でもまだありませんし、1回1回の演習の結果に一喜一憂する必要も当然ありません。

 

文章の内容に対するスキーマ、選んではいけない選択肢のスキーマ、記述のスキーマなどなどを太くしていくことを目指して、目に見えないバームクーヘンの生地を巻いていきましょう。