今日は久しぶりのメンバーもいましたので、物語文の読み方の基本のところからおさらいしていきました。
私はどうもこの抽象的な話があまり得意ではなくて、結局本文をよく読むというところに戻ってきてしまうということと、全ての文章に共通することなどないということであまりこのような原理的なことは授業ではやらないようにしていますが、小4の学びはじめということですのでやりました。
基本的なところとしては、
○登場人物に注目しグリする。
○場面分けをしてシャッシャする。
○できごと→気持ち→行動・表情の流れがあることを理解し省略されていることを本文中から見つけ出そうとする読み方をする。
といったところで、細かなところで比喩や倒置法といった表現描写についてであったり、情景描写などに代表される間接表現であったりがあるかと思いますがそれらについては今日は扱いませんでした。
できごとが省略されているパターンとしては
例)昨日あんなことがあったので早川は不吉な味のする賞味期限切れの瓶ビールを一気に飲み干し手の甲を睨みつけた。
といった感じの書き出しで始まるような文章で、(っえ?早川昨日何があったの??)と読者は出来事を読もうとします。
気持ちが省略されているパターンは
例)おそるおそるパソコンの受験番号と生年月日を入力する。思わずログインと書かれたボタンをクリックすると同時に目を瞑ってしまった早川はこれまたおそるおそる目を開けると桜色の背景に大きく書かれた「合格」という文字が目に飛び込んできた。その瞬間早川の目からは涙が溢れてきた。
といったような文章で、合格したんだな、泣いてるな、悲しいのかな、とならないようにということかと思います。
行動が省略されているパターンはすぐに例文が思い浮かばなかったのでアレですが、そこが百戦錬磨のプロの文章を読ませてもらったときに解説しようかと思います。
そのあとは第11回基本問題のみを時間をかけてゆっくりとやっていきました。
できごと→気持ち→行動の流れを追う練習にいい文章だったと思います。
宿題は第11回の漢字とことばとします。
漢字のみを書くところと熟語を書くところまでを宿題としてその後の和語③のところは宿題の範囲外とします。(しかし余裕があるようならやってもらっても大丈夫です)
第1回〜10回までの内容については、今回のような連休中や夏休みに少しずつやっていければいいかと思います。