今日は東京都調布市にある明大明治の説明会に行ってきました。JR中央線・三鷹駅からスクールバスで約20分で学校に到着しました。
説明会は校長・安藏伸治先生のご挨拶から始まりました。先生は6年前に校長に就任されましたが、その前は明治大学政治経済学部教授・経済学科長をされていました。
(1)直系付属校の使命
この学校は1912年に旧制明治中学校として開校され、当時は明治大学の付属校ではなく併設校であったとのこと。2008年に神田猿楽町から現在の調布市に移転し、それまでの男子校から共学校に変わりました。
「質実剛健」「独立自治」の精神を養い、「第一級の人物たれ」という初代校長鵜澤總明先生の言葉を目標としています。
明治中学校・高等学校は明治大学唯一の直系付属校であるため、推薦基準を満たした高校3年生全員が明治大学10学部にほぼ第一希望で進学可能です。また明治大学への推薦を確保したまま国公立大学や一部私立大学を併願することができるという特典があります。2019年の他大学進学者は約13%でした。
明治大学の中心となる優秀な人材の供給が大きな目標で、卒業生たちの活躍ぶりには目を見張るものがあります。「基礎学力の確保」は中等教育の責任との認識から、受験対策としての科目の選択には否定的で、全教科の学習と理解を進めることによって、大学での「専門性」の確立の礎とするわけです。
明治大学のグローバル化戦略を受けて、この学校でもグローバル化に対応すべく様々な取り組みが行われています。
(2)明治大学との高大連携プログラム
①高大連携講座(高校2年生)・・・10学部の教員による講義
②スプリングセミナー・サマーセミナー・ウインターセミナー・・・簿記講座・法曹入門講座・TOEIC講座・TOEFL講座・実験講座(化学・物理)・コンピュータプログラミング講座
③プレカレッジ・プログラム・・・高2・3生が高校在学中に明治大学の授業の一部を受講し、修得したした単位は大学入学後に明治大学の学部単位として認定される。
④国家試験指導センター 経理研究所・・・簿記2級合格者が入所可能
⑤法学部主催の「予備試験対策答案練習講座」
⑥数学・理科のエリート養成
(3)卒業生の進路
他大学を受験する生徒もいるが、最上位生で明治大学への進学を希望するものも大変多くいる。
明治大学進学後の就職支援も充実しており、明治高校出身者の団体である「総明会」が中心となって活動している。
次に中学教頭・北村純先生から「明治の教育」というテーマでお話がありました。
(1)中学校の学び
①基礎学力の定着
5教科に十分な学習時間を確保し、特に英語・数学は検定外教科書で発展的学習を行っている。
②アフターケア
「7限補習講座」(英数)で週単位の点検を行っている。
教員室前に質問スペースを設け対応している。
③英語教育
週7時間授業で、少人数授業(中1)・習熟度別授業(中2・3)としている。高校への推薦基準は英検純2級(1次)であるが、全員がクリアしており、生徒の33%が中学在学中に2級を取得している。
④海外研修制度・国内語学研修
様々なプログラムが用意されている。
(2)高等学校の学び
高2までは必修授業中心に進め、文系・理系に分かれるのは高3から。
2919年は卒業生の84%が明治大学に進学した。
最後に広報主任・河村弘祐先生から「入試について」のお話がありました。
(1)2019年度入試を振り返って
①志願者動向
第1回 679➡︎ 785➡︎ 724
第2回 658➡︎ 784➡︎ 731
合計 1337➡︎1569➡︎1455
男子が4.6%の増加、女子が19.5%の減少でした。
②実質倍率の変化
第1回 男子 2.6➡︎2.7 女子 6.1➡︎4.1
第2回 男子 5.2➡︎5.3 女子 6.5➡︎4.3
③合格最低点の変化
際1回 男子 213➡︎197 女子 229➡︎201
際2回 男子 215➡︎210 女子 233➡︎209
昨年に比べて男女差がほとんどなくなった。
(2)2020年度入試
①募集
第1回 2月2日 男子約45名 女子約45名
第2回 2月3日 男子約30名 女子約30名
男女比率を1:1にする。昨年までは3:2。
②優遇措置
2回受験者を対象に、第2回入試ボーダーラインで3点加点する。 2018年度は13名、2019年度は11名がこの制度で合格となっている。