5月29日 桐朋中学校 塾対象学校説明会 | ジャングルジムブログ

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今日はJR中央線国立駅から徒歩15分の桐朋中学校の説明会に2名で参加してきました。

 

 

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はじめに学校長・片岡哲郎先生のお話がありました。2019年現在この学校では先生方が一丸となって「新カリキュラム」の作成に取り組んでいるとのこと。大学入試の改革などの目先のものへの対策とは異なり、人口減少社会の到来など世の中の移り変わりに対応できる人材を育成するためのものだそうです。また、ここ2年ほどの生徒たちの変化として、自由研究への熱意が高まり目に見えて質が向上しているとのお話がありました。説明会の後、自由研究をまとめた冊子を拝見しましたが、中学生のものとはとても思えないような高度な研究成果が多く掲載されていました。桐朋の先生方は「生徒の体験の質」に注目しこだわっていくということで、教室での学びの先に広がる学問的な世界を展望するような指導を行っているということです。

 

続いて各教科の先生方から入学試験についての説明がありました。

【国語(岩崎晴彦先生)】第1回・第2回とも100点満点

第1回 受験者平均点57.1 合格者平均点61.5

第2回 受験者平均点61.1 合格者平均点67.5

本文・・・受験生の年頃で想像できる世界から現実をとらえ直し、可能性をさぐる

設問・・・正しい読解と自分の主体を通した表現

対策・・・日頃の言語生活を豊かに

     新しい視点を探し、考えを深める

合格点を取るためには、次の4つの点が必要とのことです。

①本文をきちんと読みとる(空欄、傍線部の前後しか見ていないと誤答になる)

②解答の条件をしっかりと確認する 「詳しく説明しなさい」と「わかりやすく説明しなさい」の違いなど

③記述・・・答えるべき要素を複数考える

④本文を読んだ上で想像力を働かせる

 

【算数(佐々木紀幸先生)】第1回・第2回とも100点満点

第1回 受験者平均点51.4 合格者平均点63.0

第2回 受験者平均点58.0 合格者平均点71.4

出題傾向については次の4点が挙げられました。

①基礎から応用まで幅広く出題

②難易度順に出題

③記述問題を必ず出題

④手を動かすことで構造が理解できる問題を出題

 

【社会(富永信哉先生)】第1回・第2回とも60点満点

第1回 受験者平均点40.5 合格者平均点43.6

第2回 受験者平均点44.9 合格者平均点49.4

基本方針・・・「知的関心」を喚起させるための問題になるように意識している。7割の得点率が目標

問題構成・・・歴史・地理・公民の順で大問を配置

第1回

歴史・・・「多摩地区の歴史をテーマに、時代認識を問う」

地理・・・「路面電車の走る街」

公民・・・「民主主義と選挙」

第2回

歴史・・・「文化史を通して、時代認識を問う」

地理・・・「世界地理・人口・環境」

公民・・・「労働環境の変化と現代日本社会の課題」

受験生に期待すること

①歴史資料や地図帳を使っての学習

②読んで、考え、分かったことを論理的に表現する力

③時事問題への関心

「教科書を中心とした基本的内容を出題する」とのことです。

 

【理科(下和田貴之先生)】第1回・第2回とも60点満点

第1回 受験者平均点33.9 合格者平均点38.5

第2回 受験者平均点39.8 合格者平均点44.6  

出題について

物理、化学、生物、地学の4分野

 それぞれの分野ごとに基礎から応用まで出題

日常生活の中にある「理科」

 身近な現象や実験などを題材⇨基本知識と考察

第1回

物理分野・・・「音と光の進み方、速さ」

化学分野・・・「気体の発生」

生物分野・・・「からだのつくりと血液の循環」

地学分野・・・「月と竹取物語」

第2回

物理分野・・・「電流回路」

化学分野・・・「気体の性質と水溶液の希釈」

生物分野・・・「植物の生活」

地学分野・・・「川の流れと地形」

最後に

日頃より①身近な物事に興味をもつ ②物化生地バランスよく ③授業で学んだものとの関連を

記述問題では、何を問われているかを理解し、過不足のない表現をする

 

最後に中学部長の村野英治先生から「中楽入試と最近の桐朋」というテーマでお話がありました。

2019年度入試結果は次の通りです。

第1回 募集人員120 応募者数393 受験者数354 合格者数160 合格最低点190点(320点満点)

第2回 募集人員60  応募者数716 受験者数526 合格者数242 合格最低点211点(320点満点)

第1回・第2回のダブル出願者は278名で、そのうち第1回での合格者は118名、第2回での復活合格者は9名です。

なお2019年度は10名の繰上げ入学者がいます。

次にトピックスとして①海外との交流、②進路企画についての説明がありました。

2019年度大学入試結果は次の通りです。()内は現役合格者

国公立大学 123(68)・・・東大11(6)・京大10(5)・東工大11(6)・一橋9(9)・国公立医15(9)

私立大学  899(402)・・私立医38(7)・慶應89(41)・早稲田115(72)・上智35(16)・理科大108(53)

指定校推薦は52大学128学部ありますが、利用者は8名のみ。公募制推薦での進学者は7名でした。

 

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