2月27日 小5Jクラス社会 | ジャングルジムブログ

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埼玉県所沢市にあります中学受験専門塾ジャングルジムのブログとなります。

今日は第3回のいろいろな工場について学びました。

 

ここからしばらく続く工業分野の授業に先立って先週まで資源と電力について学んでいきましたが、今日からがいわゆる“工業”の授業です。

 

今日主に学んだのは、工場の種類でした。

ノートの最初の方に書いてある図を徹底的に覚えこむことから復習をスタートさせましょう。

まず、工業には重化学工業と軽工業があります。

日本は工業生産額のうち約4分の3が重化学工業であることから、重化学工業中心の国だと言えますね。

日本の国土面積に占める山地の割合と、工業生産額に占める重化学工業の割合は4分の3でしっかりと覚えましょう。

 

今日の授業はこの表に沿って金属工業からよう業までを行いました。

 

金属工業は原料である鉱石を加工してさまざまな金属を作っていく工業で、日本の金属工業の中心は鉄鋼業です。

これは新日鐡住金のホームページですが、今年日本製鉄に変わるみたいですね。

授業では詳しく紹介できなかった鉄づくりについて詳しく書いてありますので、興味のある方は見てみると理解が深まるのではないかと思います。

 

鉄鋼の原料3つは前回の資源の授業で学びましたが、よく覚えてくれていました。

日本国内で100%自給できる石灰石以外の鉄鉱石、石炭はオーストラリアなどから輸入していることと、できた鉄鋼の輸出に便利なことから、製鉄所は臨海部にあるということをしっかり覚えましょう。

新日鐡住金のホームページの製鉄所の写真も海ぞいに工場がありますね。

 

そして、日本は中国に次いで世界で2番目に鉄鋼を生産しています。

中国に抜かされるまではずっと世界1位でした。

 

その他の金属工業としては、アルミニウム工業について深く学びました。

アルミニウムは原料のボーキサイトから加工するのに大量の電力を使うことから、電気のかんづめとも言われていることと、電気料金の高い日本ではアルミニウムの生産に向かず、ほとんど生産されていないと言うこと、静岡県静岡市(蒲原)には自家発電によってアルミニウムを作っている工場があるということ、ほとんど生産されていないと言っても考え方によっては生産されていると言えることができる理由などを説明しました。

これは2018年の桜蔭中学校の問題を参考に学びました。

アルミニウムの再利用について学ぶことで、都市鉱山についての理解も深まったのではないかなと思います。

 

機械工業については、輸送用機械、電気機械、精密機械、一般機械について学びました。

輸送用機械工業については、自動車工業と、造船業について学びました。

日本の自動車は、ジャストインタイム方式という方式で生産されているということがまず重要です。

トヨタのこども質問コーナーの回答が示している通りで、必要な時に必要な部品を必要なだけ関連工場から組み立て工場に運ぶことによって効率的に高品質の車を生産するために、このジャストインタイム方式をとっているんだということをしっかり説明できるようにしておきましょう。

 

電気機械については、海外とのとても厳しい競争にさらされているということを2点に分けて解説しました。

1つは、海外の方が工場の土地代と働く人のお給料が安いので日本の製品よりも安いということで、

もう1つが、日本の品質に海外の製品の品質が近づいてきている。

ということです。

昔は、日本のものは確かに外国のものと比べて高いけど、品質が圧倒的にいいから日本のものを買おう、安物買いの銭失いだというふうに日本の製品は価格のハンデを取り返せるだけの強みがあったのですが、外国の製品が進化したことで厳しさが増しているんだということを理解しておきましょう。

ジャングルジムのテントにあるモニターを選ぶときにもこのことを痛感しました。

この中国のメーカーのだと42,800円なのに対し、

この日本のテレビは120,000円と文字通りケタが違います。

潤沢な経費のないジャングルジムでは、テントのモニターはハイセンスのを使っています。

 

日本はこのような価格の差を少しでも埋めるために、土地と働く人の給料の少ない海外に工場を移しているということを覚えましょう。

貿易の授業でこの現地生産・逆輸入の話は再度登場しますが、覚えてしまうと後が楽です。

 

造船業については、中国・韓国に次いで世界3位であるということを覚えておきましょう。

 

化学工業については、タンカーで運ばれた原油が石油精製工場に運ばれ、燃料油とナフサに分けられてパイプで結ばれた様々な工場に運ばれるということを覚えておきましょう。

このような仕組みを石油化学コンビナートといい、化学工業の工場はたくさんの工場が集まって巨大な工場群となります。

 

これは千葉の石油化学コンビナートの写真ですが、たくさんの工場が集まっていることがわかるかと思います。

タンカーが入れるような海のスペースもあって、原料を手に入れた後すぐに仕事に取りかかれそうです。

 

ある生徒が、石油化学コンビナート燃えたら大変じゃない?といっていましたが、燃えたら大変です。

東日本大震災の時に千葉の石油化学コンビナートで大規模な火災があった時は大変だなと思いました。

 

 

軽工業については、食料品工業、製紙パルプ工業、よう業の順に行いました。

日本の工業生産額のうち約4分の1を占めるのが軽工業ですが、その中で最も生産額が大きいのが食料品工業であるということをしっかり覚えておきましょう。

また、食料品工業の中には、はっこうさせて味噌や醤油やお酒などを作る醸造業というものもあるんだということも知っておきましょう。

 

宿題は、

教科書3回読み

要点チェック

まとめてみよう

の3点です。

 

次回の授業の初め10分間で、要点チェックかまとめてみようのテストを行いますので、答えを書いて終わりとせずに覚えるまで練習しましょう。

 

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