10月10日 小4国語 | ジャングルジムブログ

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埼玉県所沢市にあります中学受験専門塾ジャングルジムのブログとなります。

今日は慣用句の問題を抜き打ちで演習させ、その解説を行いました。

先週出したシリーズの慣用句の問題を解いてくる宿題は全員やってきましたが、いざ演習させてみると50問中10問とあっている生徒はいませんでした。これは、ただ宿題をこなすだけとなってしまうとこのように入試で得点を取る能力が養いきれないことを示しています。

宿題で出されたものを体裁を整えて提出すればOKなのは、内申点を確実に稼ぐためには重要なのですが、受験ではそれよりも頭の中にそれを留めておくことが何よりも重要となります。

極論してしまうと、宿題は全くやってきていなくとも授業内容が完璧に頭に入っていてくれればそれで問題ないのです。

 

小学生、ましては4年生に、今週の宿題がどう入試に役立つのかを考えさせながら自ら進んでこなす以外の勉強法を強いるのは無理があります。先生がテストを作るからいい点数を取れるように勉強しておいでといった具合で、少しずつ能動的な学習の習慣を身につけていってくれたら十分だと思います。

 

さてこの慣用句ですが、入試ではどのように出題される可能性があるのでしょうか。

まず、知識の分野としては10点単位の大問として出題されることも多く、毎年出題していることを公に宣言している学校もあります。

また、読解でも、文中の慣用句を例えば、『花子は⬜︎から火が出るような気持ちだった』といった具合で空欄にし出題している問題を頻繁に見かけます。人物の心情の流れを追う文学の分野では、その慣用句がもつ心情を表す意味が理解できていないと、文章を見失ってしまいます。

例えば、「虫のいどころが悪い」という意味がわからずに文章を読み進めていくと、人物像がおかしくなってしまうという危険性があるのです。

 

慣用句はただの知識分野の1つというように読解分野と切り離せる分野ではないということを冒頭に生徒たちには伝えておきました。

慣用句の効果的な勉強法は、意味を辞書通り一語一句覚えるというよりは、自分の言葉で簡単に言い換えてみて理解するという方が良いと思います。

鼻にかける=得意げ

耳にタコができる=聞き飽きた

といった具合で10文字以下程度の大まかな意味というものを問題文にメモをさせていきました。

 

今日は抜き打ちテストだったので、結果がどれほど悪かろうと生徒たちを責めることは一切しておりません。

しかし、来週は慣用句テストを課しましたので、しっかり対策してきてくれることを期待しています。

 

今日も小6に叱ったのですが、課題が課された時に答えだけ覚えてくるということは受験生として極めて甘い勉強法です。聞き方が少し変わっただけで手も足も出なくなるようでは、受験勉強とは言えません。なぜなら同じ問題がそのまま入試に出るということはありえないからです。