今日は都道府県庁所在地テストの再テストを行いました。きちんと対策をしてきてくれた生徒は完璧まであと一歩のところでした。
そのあとに簡単に中学受験についての勉強をしました。なんのために勉強するのか、どのように家庭学習をしていくのかといった話をかみくだいて行いました。生徒たちもなんとなくわかってくれたのではないかと思います。
肝心の授業は中央高地の気候の特色が残っていたので、気候の特色と高冷地農業、くだものづくりまで行いました。
甲府盆地が出てきた時に、全員の生徒が県庁所在地だ!山梨県だ!と反応していて、苦労して県庁所在地を覚えてくれた成果が出ているなと嬉しくなりました。
このように、よくわからないけどとりあえずノートに写すということと、山梨と知りながらノートに写すとでは、理解や定着に大きな差が生じるでしょう。
社会科で重要となる知識で、量が少ない時に価格は高くなる、というのがあります。大学生が習うようなミクロ経済の話ですが、中学入試でも促成栽培や高冷地農業を行う理由や、応用して豊作貧乏、さらにインフレやデフレの話にもつながっている理解です。今日の授業ではこれらの例で説明しました。
みんな大好きなカードゲーム。ウルトラレアカードが価値が高い理由は光っているからでありません。量が少ないからです。
大トロの値段が高いのは美味しいからではありません。量が少ないからです。※
このように日常生活から実は高冷地農業がなぜ有利なのか理解することはできます。
しかし、これらは具体例です。要点は量が少ないと価格が高くなるというのが要点ですが、カードゲームの話に生徒は大盛り上がりでした。ある生徒が、これは具体例なんだから要点を覚えようぜ。と言いました。
感動しました。
※6月18日補足
マグロは一匹で取れる部位のうち、大トロよりも目玉の量の方が少ないのにも関わらず、価格は大トロの方が高いです。需要量のことを失念しておりました。確かに中学入試の社会科、特に地理分野でのこのような話は、一定の需要量があることが前提となっているため、需要量について特に触れなくても正答となりますが、生徒さんが混乱してしまうといけないので補足を付け加えさせていただきます。
失礼いたしました。