おはようございます。布施淳です。
自分は中学から大学までラグビー部に所属していました。一時ラグビーブームの時期もありましたが、ブームは去り、特に最近はほとんど話題にも挙がらないスポーツになっていました。
サッカーや野球に比べ、なぜラグビーが不人気なのか。
その理由はたった一つで、「世界で勝てないから」。
ずっとそう思ってきました。体格に劣る日本人は、体格差が物を言うスポーツでの世界的活躍は難しいです。
高さが必要なバスケットボールやバレーボールも然りでしょう。
野球やサッカーは、比較的体格差は気になりません。
そして世界で勝つと、一気に注目が集まります。良い例が、サッカーのなでしこジャパンでしょう。
ラグビーは、世界で勝てない。W杯ではこれまで、1勝2分け21敗。オールブラックスには17対145で負けたこともありました。
その状況に突破口を開いたのが、今のエディジャパンです。体格に優れた外国人と、努力を惜しまない・ 勤勉といった「ジャパンウェイ」の融合。その上で、代表チームとしては世界一の厳しさと言われた4年間の練習。
その結果、W杯で優勝候補の南アフリカを破るなど、3勝という世界を驚かせる活躍を見せ、日本国内は勿論、世界でも注目されるようになりました。
日本のマスメディアも、これまでとは比較にならないほどの取り上げぶりです。
「結果が重要」「勝負は結果が全て」ということを強く感じる現象です。恐ろしいまでに。
外国人選手の多用に関し賛否ありますが、結果が出れば、そんな議論も消し飛んだ気さえします。
このラグビー人気が少しでも長く続くことを祈るばかりです。
さて、今回の日本代表の健闘。選手一人一人、そしてエディHCの功績は勿論大きいですが、エディHCの招聘を含め、日本代表チームの強化体制の構築に献身したGM岩渕健輔氏の功績も絶大と思います。
岩渕氏は元日本代表のスタンドオフで、青山学院大学の現役時代からクリエイティブなプレーを繰り出す個性的な選手だった記憶があります。卒業後は神戸製鋼を経て、ケンブリッジ大学に留学、またロンドンのラグビークラブ・サラセンズでもプレーするなど日本ラガーマンの世界進出の先駆けの1人でした。そんな個性派が36歳という若さで2012年日本代表のGMに就任しました。すごいですよね。
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日本ラグビーを愛し抜き、日本ラグビーのために全身全霊を注ぎ、世界で死ぬ気で戦う覚悟を持つ。日本という国の名誉と威信をかけ、勝利の可能性を最大限に追求し、世界で本気で戦おうとする覚悟、メンタリテイー(文化)の浸透を、彼は最重要視しました。
日本人の強み、弱みを見極め、強みを最大限に生かした戦略、弱みをいかに強みでカバーするか。岩渕GMも十分意識しています。ただ、このあたりの具体的な戦術はエディの手腕が大きいでしょう。
そして岩渕GMは、強化体制の継続性と収益性の構築を目指しています。その1つが日本代表のスーパーラグビー参戦です。2016年2月から参戦が決まっています。スーパーラグビーとは、一言でいうと、世界の強豪クラブチームの国際リーグ戦のことです。サッカーで言えば、ブラジルとアルゼンチン、コロンビアといった強豪国のリーグ戦に日本代表が参入するようなものです。
世界の強豪と定期的な試合を組むことは、実力をつけるには極めて重要な事項です。ラグビーアルゼンチン代表チームが南半球3カ国対抗(ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ)に参戦し、4カ国対抗とし、チームの強化に成功しているのもその一例でしょう。アルゼンチンは今回のW杯でも4強入りしています。
2019年のW杯日本開催、2020年のオリンピック東京開催。オリンピックでは7人制ラグビーが種目の1つとして採用されています。このような状況は、日本ラグビー界にとっては千載一遇のチャンスなのです。ラグビー人気を不動のものにできるか否か。
エディ辞任後の日本ラグビーがどうなるのか。今回のW杯の日本代表の活躍は一流コーチのエディの力に依存するものだったのか。岩渕氏が強化体制をどのようにアレンジしてくのか。今後の4年間が、日本ラグビーの長期的な将来性を定める、極めて重要な期間となります。不安でもあり、楽しみでもあります。
岩渕GMのこの言葉、響きます。
「変えることが難しいことを変えなければ、未来は絶対に変わらない」