こんにちは。布施淳です。
川崎市の有料老人ホームで、高齢の入所者3人が相次いで転落死したという事件が報道されています。あまりにも不自然とのことで、市が調査、そして警察も入っているようです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150907/k10010219401000.html
転落が生じた3日、2014.11.4、12.9、12.31、いずれも当直であった男性の関与も疑われるといった報道もあったりします。
さらに、同老人ホームで「入浴中の死亡もあった→不審死」といった報道も出てきました。
http://www.sankei.com/affairs/news/150907/afr1509070022-n1.html
http://www.nikkansports.com/general/news/1534955.html
確かに、ベランダからの転落が3件たて続けというのは、不自然であり事件性が疑われるのは当然かと思います。ただ、先入観を持たず、客観的な視点を忘れずに調査してもらいたいですし、報道もそうであってほしいと思います。
転落が生じた3日間、いずれも当直に当たっていた男性がいたということ。
その老人ホームの当直は何人体制で、当直業務を担う人は全部で何人いるのか、その3日間ともに当直を担当していたことが、確率的にどれだけ偏ったことなのか、なるべく定量的に表現してもらいたいと思います。極論言えば、当直を担う人が1人しかいなければ、その3日間に当直が当たる確率は100%なわけです。
そして、「転落死に加えて浴槽でも死亡」といった、さらに疑惑を持ちかけるような表現で入浴中の死亡について書かれています。
どのような状況で生じたか不明ですが、一般的には日本では入浴中の死亡は非常に良くあることで、日本は溺死大国です。
以前にも触れました。
日本は有数の溺死国 http://junfuse.com/141014bath/
さらに、浴槽内で亡くなったという方は83歳男性とのこと。日本人男性の平均寿命は80歳です。平均寿命を超えた男性です。いつ自然死してもおかしくありません。83歳男性自宅で死亡ということはごくありふれた、自然のこと、という解釈もできます。
どのような状況で浴槽で亡くなったのかわかりませんが、3件の転落死に続いて、4件目の不審死として、事件性を強調したような表現をして、センセーショナルな事件として話題を集めようとしているとも疑われかねない一部報道はには疑問を抱きます。
この老人ホームは、他にも虐待疑惑や金銭トラブルなどがあったということも報道されています。
この様々な報道の真偽や詳細はわかりませんが、バイアスのない正当な報道をお願いしたいです。
事件性があるとすれば、個の問題というよりは、介護業界の雇用条件や人材不足といった、業界全体、医療福祉問題、政策にまで関わってくることのような気がします。