おはようございます。布施淳です。
医療の世界では"根拠に基づいた医療;Evidence Based Medicine"の重要性が説かれて久しいです。
医療以上に多くの人に身近である教育分野でも当然”Evidenve"は必要です。"根拠に基づいた教育;Evidence Based Education"ということですね
子供がテレビゲームばかりやっていると学力が低下するのでしょうか。
具体的に何時間くらいなら許容されるのでしょうか。
勉強して、テストで良い点をとった子供に、どのように褒めたらよいのでしょうか。
優秀な人が同じクラスにいると、周りにどのような影響を与えるのでしょうか。
悪い友人は、周りにどのような影響を与えるのでしょうか。
習熟度別学級の可否は?
子供への教育に「投資」するとしたら、どの時期に「投資」するのが収益率が高いのでしょうか。
クラブ活動など非認知能力のトレーニングは将来にどのような影響を与えるのでしょうか。
基本的なモラルの教育は、将来どのような影響を与えるのでしょうか。
成績が悪いからクラブ活動をやめて、勉強に専念、、、この選択の効果は?
少人数学級や子ども手当という政策の費用対効果は?
教員の質が上がると、生徒にどのような影響を与えるのか?
教員免許の有無と教育の質の関係は?
教員の給料を上げると子供の学力向上につながるのか?
なんとなく良い、なんとなく悪い、そんなこと当たり前じゃん、、、、教育においてあまり深く考えずに直感で良し悪しを判断していることが多いような気がします。でも、それは本当に正しい判断なのでしょうか?
そんな「なんとなく」な判断に関し、この本では、比較的質の高い研究による”evidenece"を紹介、ズバッと正解を提示してくれています。
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教育とは、医療以上に多様な要素が複雑に絡んでいますので一つの研究の結果をすぐに自分たちの環境に当てはめることはできないと思いますが、それでも、大いに参考にはなるわけです。
この本でも強調している重要なことは、将来に活かせる”evidence”を構築していくことです。比較研究を施すには倫理的な問題が生じたり、一筋縄にはいきません。だからと言って、費用対効果の低い教育を漫然と続けることも大いに問題なわけです。
医療の領域も、臨床研究は海外優位の傾向は否めません。教育の領域もその傾向があるようです。本邦は、国全体としての教育レベルは国際的にも高く平和な時代を経てきましたが、それでも、昨今貧困格差が生じ、それは、すなわち教育格差にもつながります。国民全体の教育の底上げ、そして、日本を牽引する人材のエリート教育、、国レベルでの早急な対策が必要であることを感じた次第です。
教育に携わるの方々に手に取ってもらいたい本と思いました。
生徒・学生が読んでも良いでしょう。「先生、その教育手法にevidenceはあるんですか?」「費用対効果は?」とか先生に突っ込み入れたりして。教室も盛り上がるでしょう笑。そんな生徒がいれば、先生もうかうかしていられません!