箱モノ、というらしい。美術館やお城のように開館時間が決まっているもののことを。
6月は最も日が長く、暗くなるのが夜10時といえども、箱モノはたいてい5時閉館。
のんびり、ゆったり気の向くままに動く旅をしたかったけれど、どうしても見たい箱モノに時間を左右されてしまい、日常の「はやく、はやく」が何度飛び出したことか。なかなか理想の旅には近づかない。
イギリスの素晴らしいところは、国立の博物館や美術館がほとんど入場無料というところ。
けれど箱モノの多くは入場料が必要で、これがいささかお高い。♪入ろかやめようか♪迷ってしまう。そこで活躍するのが観光パス。
ロンドンパスは以前に何度か使ったことがある。今日はロンドンパスの日と定めて、パスで入れるところばかりを効率よく回った。
今回購入したパスは以下の四種類。
1.Historic Environment Scotland Explorer Pass
(パスは自宅でプリントしたものがそのままパスとして使われる)
7日間有効 65歳以上割引 £35 (一人分)
パスを使って入ったところ(入場料無料のところは除く)
エジンバラ城 £15.5 スターリン城 £14
ドーン城 £8 メルローズ修道院 £3
ジェドバラ修道院 £3
(何とかお得になりました。)
2.National Trust Touring Pass
14日間有効 大人二人用 £84
パスを使って入ったところ(入場料無料のところは除く)
ヒルトップ £15×2 ヒドコートマナー £16×2
スノウズヒルマナー £13×2
レイコックアビーとタルボット博物館 £17×2
セントマイケルズマウント £26×2
スタンデンハウス £14×2 ボディアム城 £11×2
シシングハーストガーデン £16×2
(だいぶお得に使いました。)
*イギリスの人たちの多くは、ナショナルトラストのメンバーになっており(特典
として入場料、駐車料金無料)毎週末、ガイドブックを開いては、今日はどこ
に?明日はどこに?とお弁当をもって一日ゆったり過ごしに出かけているよう。
3.English Heritage Overseas Visitor Pass
9日間有効 大人2人用 £79(16日用は£90)
パスを使って入ったところ(入場料無料のところは除く)
ティンタジェル城 £16.3×2 ストーンヘンジ £20.9×2
ドーバー城 £21×2
(まあまあお得になりました。)
National Trust 、English Heritage はカードと交換してくれる。
裏の情報は手書き・・・
4.Shakespeare's Story Ticket(£25)
生家(£18)、妻の実家(£13)、19年間住んだ家(£13)の3つがセットにな
っているもの。
(生家だけでも良かったのだけれど、ついつい・・・)
*パスを買うと、できるだけ得しようと貧乏根性が出てきて、どこかもっと行くべき ところはないかと探してしまう。そうして行く場所が増えると時間に追われることになる。とんとんだったらよいかくらいの気持ちにならないと...
でも、そうやって探していると、まったく知らなかった、予定していなかった素敵なところに出会うことができる。たとえば St. Michael’s Mount や Tintagel Castle。
St. Michael's Mount イギリスのモンサンミッシェルとも言われ、
引き潮の時は16世紀に造られた道を歩いて渡ることができる。
*ちなみに個々に入場料を払って入ったところは
ホリールードハウス(エジンバラ)
スプリングバンク蒸留所のツアー
ブロンテ博物館
ヨーク大聖堂
バーナード・リーチ博物館
コートールド美術館
*個人的にあったらよいと思うパスは大聖堂パス。スタンプラリーのようになっていて、各聖堂のスタンプを押せたら最高ではありませんか!