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個人評価: ♪♪♪
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製作年/Sortie: 2013
監督/Réalisation 脚本/Scénario:
マリオン・ベルノー /Marion Vernoux
出演/Acteurs:
ファニー・アルダン/Fanny Ardant
ロラン・ラフィット/Laurent Lafitte
パトリック・シェネ/Patrick Chesnais
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あらすじ
可愛い孫もいるお祖母ちゃんカロリーヌは、歯科医を定年、最近親しかった友人を亡くし塞ぎ込んでいた。独立した2人の娘はそんな母を気にかけ、カルチャースクールへの体験入学を提案、半ば強引な娘達に背中を押され仕方なくスクールへ向かう。
年寄りのカルチャースクールは洒落たものでは無い。贅肉たるみ切った男女が、企業という縦社会ではなく、年齢という横割社会で複雑な人間関係を築いている、中流の上といえる家庭を持つカロリーヌにとっては耐え難いものがある。講師の殆どは自分より若く、手に職があり誇り高く仕事をしていた元歯科医のカロリーヌにとって、陶芸の授業で褒めた講師の細やかな言葉すら、小馬鹿にされているように聞こえる。
ひょんなことから娘達と同年代の講師のジュリアンと親しくなり、身体関係を持ってしまう。すっかりジュリアンに夢中になったカロリーヌだが、当のジュリアンは二股。そして女性観は「来るもの拒まない」。最初は大人の余裕を見せていたカロリーヌだが、やはりジュリアンが欲しくなってしまう。やがて情事はカルチャースクールの友人にばれ、そして夫にも、、、、



感想・ネタバレ
「ひょんな事から」と書いたものの、カロリーヌもジュリアンに興味津々。そしてジュリアンも「歯が痛い」「(元歯科医の)君に見てもらいたい」等、口説き文句を言いだす、その気になったカロリーヌは一度限りの現場復帰を果たす。皆様も経験のあるように、美しい医者及び整髪師に体の一部を触れられる瞬間及び息の届く距離にいる時間は優美で官能的なものだ。
治療後の食事中、男は眼力ギラギラ、カロリーヌは無駄に手や目線を動かしクネクネしながら「口説いてる?」なんて質問。陶酔系ヒロインが苦手な私は、呆れ気味。カロリーヌも確かに美しいが、若い女性と比較すると放つ輝きが異なるし、会話も熟年、、、、どこが良いのか。
食事同様、時々嗜好を変えたくなるものなのか。
実際、フランスでは幾つになっても恋愛のチャンスがある。
驚くべきことに46歳の友人が結婚し出産、彼女は企業事務職で生活も地味だが、カフェで同じ本を読んでいた男性に声をかけられたそうだ。イタリア男曰く、フランスでは女性は幸福が去ってもまた見つかるチャンスがあるが、イタリアでは「男の子を生まない限り」女性としての幸福は無い。何故ならイタリア男は若い女性が好きだから。
男性に愛される事だけが女性の幸せなのか、、、疑問が沸くがイタリアではそれ程夫が若い女に走るのか。
この映画の中で、一番好きなキャラクターはカトリーヌの娘。
不倫を母親から告白されても「私も不倫しているの」さらりと冗談で返す、自分が不倫しておきながら、娘には不倫禁止を言い渡すカトリーヌ。困ったもんだと笑ってしまう。
2番目に好きなのは夫かな?
この娘にこの親、カトリーヌの浮気を洒落た言い回しで問い詰める夫。
夫の言葉は、相手を思う気持ちや妻に対する愛情について語られ、カトリーヌに倫理を問うものだ。そこには理路整然としたロジックが存在し、少し頭を使えば人生を誰と過ごすべきか答えが簡単に見つかる。
