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個人評価: ♪♪♪♪♪
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製作年/Sortie: 2007
監督/Réalisation 脚本/Scénario:
マルジャン・サトラピ/Marjane Satrapi
ヴァンサン・パロノー/Vincent Paronnaud
出演/Acteurs:
カトリーヌ・ドヌーヴ/Catherine Deneuve
キアラ・マストロヤンニ/Chiara Mastroianni
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あらすじ
マルジャン・サトラピの半自伝的漫画『ペルセポリス』を原作に長編アニメとして製作。
映画の主人公マルジは9歳、富裕層で優しい家族の中で幸せに暮らすが、そんなある日テヘランでイスラム革命が起こり、直ぐにイスラム政治による圧政が始まった。反政府主義者として投獄されていた叔父のアヌーシュも解放されたが、その後新政府に逮捕されてしまう。
そしてイラン・イラク戦争勃発により、イスラム法が適用され庶民の生活はより悪い方向へと変化する。女性はビジャブをかぶり全身を布で覆うことを規制され、全ての民は飲酒とトランプゲームが禁止され、更には14歳以上男子の徴兵制が施行される。徴兵スカウトの方法が悲しいかな、、「戦死して天国に行けば女とやりたい放題だ」、、、
更には共産主義者や政治犯はこぞって死刑になり、処女の女性は処刑できないためレイプしてから殺すという摩訶不思議な法が適応された。
マルジの母もビシャブから前髪が出ているだけで男たちに揶揄される始末、マルジが社会の犠牲になることを恐れた母親はマルジをオーストリアに留学させる。


感想
先ず驚いたのが声優陣、カトリーヌ・ドヌーヴとキアラ・マストロヤンニ、本物の親子が共演している。ドヌーヴは余り好きではない私だが、二人の共演に興奮してしまう。劇中でも親子。

さて肝心の映画タイトル、ご存知の通り『ペルセポリス』とは
紀元前前6世紀イラン中南部に建設されたアケメネス朝ペルシャの王都の事を指し、ギリシャのアレキサンダー王に攻められ衰退。後にギリシャ人がつけた名前、『ペルシア人の都市』という意味である。現在は中東3大世界遺産に入るものの、かなり破壊された旧都となっていて、見応えを語れと言われると難しい。 そんな名前を何故、映画に?
作者のマルジャン曰く、「イランの現在は過去なしでない」歴史への想いを喚起するためにつけたとの事。そしてイラン社会や政治について描かれている部分は多いが、一人の人間の物語を描きたかったという。映画の時代背景も相まって暗い描写が多いが、マルジャン自身はユーモアを苦しい時に盛り込むのは聡明な生き方だと言っている。KEEP SMILING、微笑みで苦悩を隠せとキューバ人やブラジル人も、世界共通の言葉かもしれない。


監督のMarjane Satrapi, Winshluss
大人になったマルジも魅力的!