ナタリー -La Délicate | 仏映画

仏映画

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個人評価: ♪♪♪
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製作年/Sortie: 2012
監督/Réalisation&脚本/Scénario: ダヴィド・フェンキノス/ David Foenkinos
出演/Acteurs: 
オドレイ・トトゥ/Audrey Tautou
フランソワ・ダミアン/François Damiens
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あらすじ

ダヴィド・フェンキノスの小説「ナタリー」を映画化。
最愛の夫フランソワを亡くして3年。悲しみを乗り越えて仕事一筋に生きていたナタリーは、ある日同僚のマーカスに突然キスをしてしまう。密かにナタリーを狙っていた社長や、周囲の人々は「なぜ冴えない男マーカスに⁉」と困惑するばかり。
キスをした当初はナタリーにも恋愛感情はない、一方マーカスは美人上司にキスをされ舞い上がる、チグハグな二人だが、キスを機会にデートをすることになる。

感想・ネタバレ
前半はナタリーと元夫の恋物語から始まり、結婚、後は子供だけと。物語は元夫目線で語られ、殆ど彼の独白、よもや交通事故であっさり死亡とはだれが想像するのか。二人の出会いは老舗カフェで若き元夫が一人でジュースを飲んでいるとそこにナタリーが表れて別のテーブルに座る。「アプリコットジュースを頼んだら彼女に声をかける」なんて、、、仏国のオーガニックカフェや今時のカフェならまだしも、伝統的なカフェ(日本の喫茶店でアサイジュースを頼むようなもの)で、ジュースを頼んでいる人を子供以外見た事がない。そんなイケメンとの爽やかな恋愛ドラマで映画の1/4が終了。



そして1/4からのお相手はこちらマーカス。
幾ら職場でセクハラを受けているからって、3年間寂しかったからって、この男にキスが出来るか、、、、。マーカスの俳優はコメディアン、挙動不審なマーカスが本当に気持ち悪く「不気味さん」。


オドレイ・トトゥはマーカスにナタリーとしてキスをする、流石女優。


この先はマーカスという人間性があふれて出てくる。ちょっと勘違い野郎だったり、ただの堅物ではなくユーモアに溢れていたり、とても深く繊細な心を持っていたり、、マーカスの選んでくれた中華料理店で食事をする中、ナタリーの心の中にある氷も溶け出し、小さな思い出を話し始める。

ナタリーが少しずつ心を開いていくところが不器用で何とも可愛らしい、マーカスもナタリーと一緒に居ることでハンサムに見えてくるのが不思議だ。
好きな場面は一緒に元夫の墓地に行く場面、そしてナタリーの祖母の庭でマーカスがナタリーを守ると決意するところ。小説をその後読んだが、映画ではナタリーの心情変化は語られていなかったので、小説ではより面白く感じた。映画が少し残念なのは小説を丸っと映画にしたところ。物語の進行を小説に忠実にせずと、回想を入れたりして順序逆転し、もう少し工夫しても良かったのではないか。