オリンピックの期間が終わって、IOCがYouTubeに全演技の動画を出してくれたので、アイスダンスを見直すことができました。

 

 フルシゼとチョクベイの優勝争いですけど、リズム・ダンスでフルニエ・ボードリーが団体戦より自信をもって演技していて、90点台が出たのも妥当だと思いました。それに引き換え、やはりチョクベイに疲れのようなものが見えましたね。

 

 次回のオリンピックでは、個人戦のあとに団体戦を持ってくるようにして、間も1週間は開けてやったらいいんじゃないかと思いますね。

 

 リズムダンスで印象的だったのは、リトアニア代表のアリソン・リードとサウリウス・アンブルレヴィチウスのペアかな。音楽が少しジャズっぽくてゆったりしてる感じですごく雰囲気が良かった。アリソンは、村元哉中ちゃんと組んでいたクリス・リードの妹さんです。総合で6位に入賞する素晴らしい成績。天国のクリスも喜んでくれているでしょう。

 

 あと、アメリカ代表に見慣れないペアがいたんですよね。グリパーがいない代わりにEmilea ZINGAS/Vadym KOLESNIKというペアが入っていました。それもチョクベイの次2番手の成績。カレイラ/ポノマレンコの上に来たんですね。ちょっと調べたら、女性のジンガスは、2021-2022シーズンまでシングルの選手だったのだそうです。ミラノで横にいたおじさんがイーゴリ・シュピリバンド。世界的に有名なアイスダンスのコーチですね。彼が、パートナーがいなくなった自分の教え子のコレスニクのパートナーに彼女をスカウトしたのだそうです。やっぱり見る人が見ると才能はわかるものなんですね。

 

 Zingasの演技はすごくエネルギッシュです。アスレチックな演技。チョクベイもそろそろ引退かなと思うので、期待のペアが出てきてよかったですね。

 

1:05:50あたりからフルシゼ、2:39:30あたりからジンガス、アリソンが続きます。チョクベイは最後。

 

 

 さて、フリーダンスですけど、リズムダンスの順位を下から演じていくので、最後はチョクベイ、フルシゼの順番になるわけです。チョクベイは現在の1位席に座ってフルシゼの演技を見てるわけです。演技が終わったとき、チョクベイが映ったんです。ベイツのほうが、悔しいが負けたなって顔してました。チョックのほうは、淡々と拍手してた。本人たちが受け入れてるので・・・。そうなんでしょう。

 

 プログラムの差もあるのかな。フルシゼが芸術性の高い人生の深みを表現してるの対して、チョクベイのほうは牛とマタドール、チョクベイのいつものキワモノ的なプログラム。ボールルームダンスのパソドブレでは、女性がスカーフか牛で男性がマタドールなんですけど、そこを逆にした面白い演目ではあるんですけど、アイスダンス人生の総決算がそれなの?という気もしますね。このペアが16年組んでアイスダンスで表現したかったのは何なのと思うとちょっと寂しい気がします。

 

 結局順当な順位だろうと思います。アメリカ側のファンからジャッジの不正を疑う声も出てたけど、主催者もチョクベイも全米スケート連盟も相手にしなかった。

 

 フリーダンスの演技構成点で、スケーティング・スキルとコンポジションはフルシゼが上回っていたんですね。プレゼンテーションは、同点。シゼロンの足腰の強さとエッジワーク、そして表現力の勝利でしょうね。