私立探偵スペードの許へ駆け落ちした妹を取り戻してほしいとの女の依頼。だが、相手の男を尾行した相棒は殺されてしまう。美人の依頼人、黒幕、用心棒、つきまとう刑事など登場人物も怪しい。事件の核心には伝説の秘宝「マルタの鷹」の存在があった。

 

 1941年のヴァージョンです。第二次大戦中ですね。

 

 見てみると、意外と古さは感じません。ハンフリー・ボガートの漢っぽさのせいかな。正義の味方でもなく、結構悪くて、それでいて最初に殺された共同経営者への義理に厚い・・・。

 

 話は、有名なダシール・ハメット原作(読んだことない)ですが、この金と宝石でできた鷹の置物が実在するという話を信じる人って、「頭大丈夫?」の世界です。もちろん80年前でも・・・。そういう描写は、映画の中にも出てきます。映画は、それにまつわる人間たちの話。

 

 エンタメのハードボイルドは、ここから始まったので、ちょっと雑な作りに見えて残念ですが、一度見てみる価値は、あると思います。