少子高齢化が一層進んだ近未来の日本で、満75歳から生死の選択権を与える制度〈プラン75〉が国会で可決、施行される。
なんか、ひさしぶりのブログになってしまいました。
見たいと思っていた作品で、アマプラで無料になってて良かった。
ディストピア・SF というんでしょうか。
ミチが失業して、職探しも家探しも、上手くいかなくて、生活保護を勧められるとき、何か変だ・・・と思った。この話には、年金が出てこない。78歳まで働いていて、年金がないって・・・。
そして、フィリピン人の介護の女性が転職して働くのが、プラン75のお年寄りの死後の遺品の分別の仕事。これが、まるでアウシュビッツ。ユダヤ人が強制収容所にやって来た時、最初に囚人服に着かえさせ、衣服や持ち物をすべて取り上げて、ナチの看守がかなり懐に入れていた。それにそっくり。
それに、死後、遺骨を拾うこともなく、お墓の用意もなく、すべて産廃として処分される。日本人が遺骨に感心を示さないって、おかしすぎる。
この映画が出来たころ、監督のインタヴューを何かで見た。2016年に相模原市で起きた障害者施設殺傷事件に言及し、なぜか政府批判してた。異常な犯罪者の行為を政府の政策と同一視する。この批判の仕方が、左翼がよくやる、戦争してないところで「戦争反対」を叫ぶのに似てると思った。
日本人には、不治の病にかかった患者の安楽死さえ、無理だと思いますよ。この映画で描いてたように、過去に国民に自己犠牲を強いたことがある。
現状は、高齢者に対する優遇措置を少しは是正して、若者に子供を持てるようになってもらわないとというぐらい・・・。
この映画観て一番印象的だったのは、倍賞千恵子という女優さんの素晴らしさでしょうか。