フリーダンス終了。この大会は、リトアニアのカウナスで行われてます。土曜日の最終種目がフリーダンス。会場は満員でした。

 

 折原組、フリーはノーミスで、111.12の9位。総合で10位。すごい気迫を感じました。いつものキャバレーの雰囲気や楽しさは影を潜めてた。この大会、本当にヨーロッパの人たちは、真剣ですね。

 ピリネンが、疲れた様子を見せてたのがちょっと心配・・・。世界選手権のあと、このペアがどうなるのか気になります。オリンピックに出るなら、ユカちゃんはフィンランドの市民権を取る必要があります。逆は無理。日本に住んだ期間がないユホくんは、日本国籍はとれない。

 ゆかちゃんの動画で、彼女と同居していたポーリーナがリトアニアの代表で出ててフリーに残り、折原組に大声援を送っていたので、胸が熱くなりました。

 

 トゥルッキラ/ヴェルスルイス組は、フリーも6位でした。1点反則減点があって、多分リフトの時間が長すぎたせいだと思います。この人たち、リフト姿勢の変化をすごく軽々とやるのが強みですが、リズムダンスが伸び悩んだので、男性のほうが頑張りすぎたかな・・・。減点がなかったら、5位に上がってた点数でした。

 ただ、私が思うに、この人たちの演技って、表現したい何かがないように思う。だから綺麗だけど、訴えかけてくるものが弱い。テクニックがついてくればくるほど、それが顕著になってくる。難しいことを何でもないことのように出来れば点数があがる競技で、表現したいものがなかったらスーッと流れてしまいますよね。

 だから、音楽表現や音楽のテーマの人物を演技としてやることが重要になるんだけど、それを目的にすることに興味がもてないと、テクニックのためにテクニックを磨くみたいな自家中毒的演技になってしまうことがある。

 

 3位は、リトアニア代表の、リード/アンブルレヴィチウス組。アリソンの姿勢は、彼女がアイスダンスが好きということをあらわしてて、トゥルッキラ組と対照的なんだよね。好きでやってる人は幸せな雰囲気を醸し出すので、それだけでいいんです。

 アリソン・リードはキャシーとクリスの妹でアメリカ出身ですが、過去ジョージアのオリンピック代表になってます。次のオリンピックは、どうするのでしょうね。

 

 優勝したのは、ギニファブ。チャンピオンの演技でした。

 フィアギブは、スピンの出のところでフィアーが躓いて、解説者が、そこでうめき声を上げました。西洋の解説者って、転倒すると“Shame!”とか“Oh,no”とか、叫ぶ。そこまで、ずっと無言だったのに・・・。そういう解説って、日本じゃあり得ないので、足を引っ張ってるみたいだと思いました。

 緊張のせいか、ロッキーの雰囲気が出なかった。優勝争いの緊張になれるという、次の課題に挑戦していくんでしょうね。