しばらく前に出された「解散命令」請求ですけど、日本法人の会長が昨日記者会見を開いていました。「お詫び」とともに60億から100億を共託し、元信者らへの献金の返金原資にし、海外への資産移転を行わないと共に、現役信者や職員が世間で“反社”のように扱われていると窮状を訴えて、自ら被害者の位置にまわりこもうとする・・・。

 

 1985年頃、すでにカトリック教会側から「統一教会の教義はキリスト教のものではない。」と“異端”宣言をだされていたんです。“異端”だから悪い宗教というわけではないのですけど、元の宗教名を称する理由が問題です。

 

 カルトか否か。現代社会では、これが一番重要ですね。

 

 カルトの定義をAIに聞くと、

  • 正体を隠した勧誘や不安を煽る教え込みによって信者を獲得する
  • 指導者への絶対忠誠を誓わせる
  • 信者から金銭や労働力の搾取を行う
  • 脱会の自由を認めない
 便利な世の中になりました。宿題のレポートとか、簡単にAIの解答コピペで書けるよね。
 
閑話休題。
 
 上の4つ、見事に統一教会にあてはまってますね・・・。最初の定義文が、キリスト教を名乗っていた理由ですね。「正体を隠す。」
 
 16世紀、日本にキリスト教が入ってきた時、布教するバテレンに日本人が尋ねたことに、「私の死んだ両親はキリストを知らず、信じなかったために地獄にいるのか?」
 バテレンの答えは「イエス。」
 さらに「追善供養というのはないのか?」
 バテレン答えて「ない。」
 「それでは、私は入信しない。死んだ両親が地獄にいるのに、自分だけ助かるような身勝手なことはできない。全能の神というが、あんたたちの神は、ずいぶん無慈悲で無能ではないか・・・。」
 「・・・。」
 
 統一教会の2世信者は、こういう日本人の考え方を逆手に取られていますね。「お前が教祖様の決めた人と結婚しなければ、お前の親が地獄に落ちて苦しむ・・・。」日本人は利他的なので、親子関係などを利用して信者をコントロールするわけです。
 
 でも、わたしみたいな人間からすると、こんないろんなところから馬脚というか、蹄(ひづめ)を出してるようなカルト団体に、どうしてひっかかるんだ?と思います。ちっとも、宗教的崇高さが見られないのに・・・。
 例えば、ラスヴェガスに教団幹部が集まって会合を開く。ラスヴェガスって、キリスト教の宗教関係者から「ソドムとゴモラの街(悪徳の街)」と呼ばれてんだけど・・・。
 教祖様ご一家、相当な博打好きと、推測されます。知らんけど・・・。
 
 韓鶴子総裁は、今回の解散命令請求に際して、「日本の2世信者は、世界と、日本を救う特攻隊だ」といったと報道されてました。宗教って平和を願うもんかと思っていたんだけど、「自らの命を捨てても戦え」って意味だよね。なんか、金銭や労働力どころか、命を搾取しようとしてる怖ろしい教祖。
 
 今、旧・統一教会は、財政的に厳しいのだそうです。でも、まともな宗教団体ならお金の心配ばかりするのはおかしいのでは?
 解散命令って、法人格を失うのと税法上の優遇措置を受けられなくなるだけだから、任意団体として、集まってお祈りしたりする宗教活動は自由ですよ。
 
 なんか、韓国が半導体材料のホワイト・リストから外されたときと同じような、騒ぎ方に見える。
 
 優遇された地位を失うのを何よりも怖れるのが、教祖様たちホームのお国柄なのだな・・・。