また今年も、フィギュアスケートの季節になりました。

 

 先シーズンをもっての村元/高橋組引退は残念でしたが、高橋選手の「膝が限界・・・。」という言葉は、リフトの度重なる失敗を見ていたので体力的なものの無理を感じてました。なので納得してお見送りした感じです。もう一年早く始めてたら、オリンピックに出れたかも・・・。というところはありますが、世界選手権の11位は立派です。

 

 それで、もう見る気がしなくなるかなと思ってたのですが、こういう肌寒い季節になると、なんかスケートみたくなりますね・・・。

 

 今の私の“推し”は、折原・ピリネン組。昨年のFDで、非常に演劇的な“セイレーン”を観て、高橋大輔的な表現力を感じました。

 

 

 

 

 

 フィンランドのトップペア、トゥルキラ・ヴェルスルイス組。この組が、昨シーズンのWCで10位に入ったので、今シーズン、ピリハラ組、ヨーロッパ選手権と世界選手権に出場できることになりました。折原組の滑りをこのペアと比較してみてほしいのです。

 足元が少し違う。トゥルキラたちは、揃っているしスケーティングも自然で氷を舐めるようだと・・・。女性が細くて綺麗で、整ったカップルですけど、とりたてて魅力もないような・・・。しかし高得点が出るんです。先日スケート・カナダを見ていたときにも思った。カナダのグランプリ大会なので、カナダから3組出られるのです。みんな舐めるような滑り。下位のペアだとスピードないし、衣装もイマイチだし、演技力もないけど・・・。

 それって、カナダイにも少し足りなかったところかなと思います。

 

 足元がそろってて、自然な、リンクの氷の上をエッジで舐めるような滑り。

 

 

 日本の代表選考も、おととし去年と小松原組とかなだいの団子状態で、フィギュア・ファンの憤激を買っていたのですが、今年は、三つ巴。去年までジュニア大会に出ていた、森田くんが西山くんと組んでいた吉田さんとペア結成(ウタマサ)し、西山くんは新しく田中さんとペア(アズシン)を組んだ。

 

 先日の全日本予選会では、小松原組がRDでトップに立ったものの、FDで美里さんがDSpで転倒したのと膝をつく振付を反則ととられて-3.00。コレオ・スライディングで膝を氷に着くところで美里さんが膝をついたままのところ、途中で尊さんが立ち上がり、また膝をついたため、2回目のところから2人分の反則と取られたらしい。この減点が効いて、ウタマサがトップ、2位にアズシン。3位、小松原組という結果になった。

 

 小松原組には、正直、不満です。スケートシーズンの前の時期に、美里さんの卵子凍結を選択したというニュースが流れた。本人は、自分の決断を誇りたいのかなんなのか・・・。このニュース、客観的に見て、次のミラノ・コルティナ五輪を狙うというアピールにしかなってないのでは・・・?小松原組、スケートよりアピールが上手なんじゃない?またぞろ、スケ連の強化部を味方につけることになってる。実際に、予選会のRDのプロトコールを注意深く見ると、ISUジャッジの資格を持ったJ4の滝野薫氏だけが、ウタマサ組を一位に採点をしている。

 

 国際大会では、どんな採点になるのやら・・・。NHK杯が楽しみというか怖ろしみです。

 

 最近、日本のスケ連がとってもダメダメな組織だと痛感してますね。織田信成くんがカムバックして、予選会で優勝したのに、全日本に出場できないということを直後に発表。ドーピング調査にカムバック申請から半年が必要というルールを把握してなかったためだそうです。

 

 今期も世界選手権の代表になれるのは、アイスダンスは一組だけです。こういう力の拮抗したペアが複数いる場合には、透明性の高い選考基準を前もって明示すべきです。ですが、今年も去年と同じ選考基準。 

 

ペア、アイスダンスは以下のいずれかを満たす組から総合的に判断して選考する。

 

A) 全日本選手権大会優勝組、2位、3位の組

B) 全日本選手権大会終了時点でのISUワールドスタンディング最上位組

C) 全日本選手権大会終了時点でのISUシーズンワールドランキング最上位組

 

 去年まで、拮抗したペアは2組でした。でも、今年は3組なのです。このルール、一昨年のオリンピック代表選考で、4個基準があって、2対2になって、もめたので、基準の個数を奇数の3個にして、2対1になっても2のほうとればいいという基準にしたんだと思うんですけど・・・。

 

B)の一位は小松原組と決まってます。

C)は、NHK杯で上位にきた組。

A)の優勝が、B)C)以外だったらどうすんのよ?

 

 「総合的に判断」は、要するに「話し合い」。つまり、「談合」のことです。不透明じゃん!

 

 だから、スケ連ダメダメなのよ・・・。