結構、騒いでるのは少数なのかなという気もしますけど、これ大きな方向転換だよなと思います。
やはり、歴史的にみるべきかなと思います。
1964年に「ブルーボーイ事件」と呼ばれる裁判があった。ブルーボーイというのは、その当時の男娼のことで、この人たちは男性を相手として売春を行っていた。男娼としての職業上の利得を目的にしていたとされて、性転向症(今でいう性同一性障害か?)治療のための手術と認められず、執刀した産婦人科医が有罪とされた。
私が昔読んだ記事では、裁判で、手術を受けた元男性の一人が、産婦人科医に感謝していると証言し、自分は手術を受けて幸せであると語ったそうです。まだまだ食っていくのに必死だった時代ですよね。
当時の検察は、売春の隆盛に手を焼いていたため、このような誰も不幸になっていない事件の医師を逮捕したんでしょう。裁判の過程で手術を受けた人を被害者扱いにするのに無理があるので検察も困ってしまったらしい。
この有罪は、日本での性転換(性適合)手術を不可能にしました。患者に頼まれたとしても、犯罪者にされる手術を行う医師はまずいません。
カルーセル麻紀のような人、日本人として初めて性別適合手術を受けた人とされているが、日本で手術を受けたものではなく、1973年モロッコでであった。
現在にいたるまで、性適合手術は国内ですべてまかなわれていないそうで、タイのような手術件数の多い熟練した医師のいるところに患者は出向くことになるそうです。
2004年に性同一性障害特例法が出来て、戸籍の性別を他の性に変えることができるようになった。ここでもカルーセルさんは、パイオニアだったようです。
この特例法の第3条の4に「生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること。」という条文があり、今回の最高裁判決で違憲とされた。
最高裁の判事、全員が一致した違憲判決だそうで、最高裁の判事って多様性はないのか?と聞きたくなりますね。2019年には、同じ趣旨の裁判で、「現時点では合憲」という判決だったのですよね。この4年間に世の中が大きく変わったということでしょうか?
私の頭の中身は、かわれなかったよなあと思います。
でも、世の中は、どんどん反キリスト教・リベラルへと舵を切って行くので・・・。次は、同性婚かなあ・・・。
そういう動きに怒っている人たちもいるので、日本保守党みたいなのが出来てきましたよね。アメリカでトランプが大統領選に出てきたときと同じような動きでしょうか…。レガシー・メディアは無視を決め込んでるみたいですが・・・。
無力な一市民には、注視するしかできないですわ。
