世界一運の悪い殺し屋レディバグが請けたミッション、それは東京発の超高速列車“ゆかり号”でブリーフケースを盗み、次の駅で降りること。簡単な仕事のはずが、次から次へと“ゆかり号”に乗ってくる殺し屋たち。彼らに狙われ、降りたくても、降りられない! 最悪な状況の中、列車はレディバグと殺し屋たちを乗せたまま終着点・京都へと走る… やがて明らかになる乗り合わせた10人の過去と因縁。そして京都で待ち受ける世界最大の犯罪組織のボス=ホワイト・デス! 

 

 たまたま予告編の動画を見て、ブラピの来日キャンペーン動画に飛んでしまったので、気になってきて、9月最初の土曜日午前9時台の家の近くのシネコンで字幕版観てきました。結構、面白かったです。でも、チケット売り場行列出来てましたけど、みなさん、他の映画ガリレオ・・・とかがお目当てみたい・・・と思いました。

 

 最初、真田広之の場面から始まるので、日本映画?と一瞬思いました。キャンペーンでブラピが、ヒロが映画に品格を与えてくれたと言ってたけど、本当で、真田さん、俳句の切れ字の役。彼がいないとただ映像が流れてしまう・・・。ただ、この映画の復讐で人殺すの多いんですけど、復讐譚って手垢付きすぎな感じ。

 黒幕のヤクザの親分がロシア人っていうのも、とってつけた感じ。とりあえず今はロシア人は悪役にしとけみたいな・・・。

 タンジェリンとレモン、日本語にすると蜜柑とレモン。白人と黒人のカップルに二卵性の双子が生まれた場合にこういう兄弟ができる可能性はあるんですね。レモンは、「機関車トーマス」マニアで人の善悪を「機関車トーマス」のキャラで表現。中でもディーゼルは悪役。地球温暖化的に悪役だわな。復讐で人を殺さないレディバグや双子は、いい人に見える。

 

 高速列車“ゆかり号”ですけど、日本の新幹線とは色んなところが違う空想上の高速列車。まず夜行列車。深夜に出発して明け方京都に着く設定。駅名の順番はまちがってないけど、停車駅がすくないかな?“こだま”だったらもっと停まるよね。京都駅の周辺の風景も高層ビルがなくて、東寺の五重塔が目立つ・・・。昔と違って、描き方に愛情を感じるけど、何か違う。

 

 最後、レディバグが電話で指示を受ける相手が姿を現しサンドラ・ブロック登場となるんですけど、この映画サンドラ主演の「ロストシティ」と対になってます。「ロストシティ」には、ブラピが特別出演。サンドラの出方が、同じ。彼女の登場シーンだけ、紗がかかったようにソフト・フォーカスの映像。顔のしわを見せられるブラピが躍動しているのに、サンドラは歩く以上の動きは見せずに手押し車に乗せられて相手役に運ばれる、老人扱い・・・。サンドラが、この後「映画の仕事は休養する」と言ったのも無理ないかなと思いました。そのせいか、「ロストシティ」は期待外れでした。