残暑お見舞い申し上げます。皆様、お元気でお過ごしでしょうか・・・。暑い日が続きますので、私の経験した熱中症について書いてみようと思います。
もう20年くらい前の話です。5月のある日曜日、朝起きると目の前の風景が円を描くようにぐるぐる回転する。なので立てない。トイレに這って行く始末でした。
一体全体なんの奇病にかかったんだろう?すごく不安になりました。でも、歩けないので自分で医者に行くことは無理。もう救急車呼ぶしかないのかな・・・?と思いましたが、自分自身目は回るけど、体は元気でした。体温計で測っても平熱でした。なので、多少頭痛もするかなと思ったので、台所まで這って行って、タオルを絞り頭を冷やしてベッドに横になりました。
夕方までに、めまいは収まり、食事もできたので「ま、いっか。」となったのですが、寝てるうちに思いを巡らして、「これって、熱中症のめまいではないか・・・。」と思いついたのです。熱中症の症状は、翌日に出ることもあるようです。
心当たりは、前の日に遊園地に遊びに行ったこと。その日は、よく晴れた5月の日で、それだけなら熱中症になるような状況でもなかったのですが、ちょうどその日に着ていた服が、半袖なのに襟はタートルネックになったニットセーターで、その当時に流行っていた女性服でした。
当日、汗をかいたり、のどが渇いてしょうがなかったというような記憶もありませんでした。5月に半袖でも、寒さのようなものは感じなかった。首を温めているせいなのでしょう。
そう。熱のある時に熱を冷ます効果的な方法は、首や脇の下など太い動脈の通っている部位に保冷剤をあてること。昔から額にぬれタオルや氷嚢などをあてますが、首まわりにあてた方が効果的だそうです。
私は、解熱と逆のことをやってしまったわけです。頭に運ばれる血流のみ温めてしまった。
それ以降、その半袖タートルネックセーターはお払い箱にして二度と着ませんでした。そして、素材は何であれ、真冬でも顎の際まであるようなタートルネックの服を着るのはさけるようになりました。首を温めるのは、最後。外出時、コートを着ても首回りが寒い冬にマフラーをする程度にしました。
昨今、節電のためにエアコンの温度を高めに設定している場所も多いので、ネクタイなしでもカッターシャツに上着だと、暑苦しいことも多いと思います。夏は、襟元の風通しのよい涼しい恰好を各自で工夫していただきたいです。
