ブロードウェイの人気者、ジョシュとダイナのバークレー夫妻演ずる舞台の途中で喧嘩になり、ダイナが抜けてしまう。もやもやするジョシュは、ダイナの演出家の声色を使って、ダイナに電話するが・・・。

 

 RKOで、10本のミュージカル映画を撮ったフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースのコンビが、10年ぶりに再結成して作った1949年のMGMのミュージカル作品。

 

 1949年当時のテクニカラー作品なのですが、白黒映画の方が多く作られていた時代です。まだまだ技術的に色を使いこなせない状態だったようで、ロジャースの肌色が妙に赤褐色している。白黒映画時代のロジャースは真っ白な顔でしたが・・・。

 

 ダンスは、二人の息がピッタリで、見事です。アステアが組んだ女性のパートナーでは、ロジャースがやはり一番素晴らしいと思います。この時、アステアが50歳、ロジャースは38歳。

ひと回り、ロジャースの方が年下なのですが、彼女の方が、二の腕に肉がついて中年になった雰囲気が出てしまってます。足も見せないし・・・。

 

 RKOでのコンビを解消したのは、ロジャースがアステアの添え物といった立場に不満で、もっと他の役をやってみたいということだったらしく、それがそのままこの映画の物語になってます。

 

 フレッド・アステアの洗練と気品は、今もアメリカ人の誇りなんでしょうね。