近未来。巨大砂嵐が日常的に発生する異常気象により地球規模で植物・農作物の大量枯死が発生し、人類は滅亡の危機に晒されていた。

 元宇宙飛行士クーパーは、義父と15歳の息子トム、10歳の娘マーフとともにトウモロコシ農場を営んでいる。

 マーフは自分の部屋の本棚から独りでに本が落ちる現象を幽霊のせいだと信じていたが、ある日クーパーはそれが重力波を使った二進数のメッセージだと気付く。クーパーとマーフはメッセージを解読し、それが指し示す秘密施設にたどり着く。
 そこにはクーパーのかつての仕事仲間のブランド教授がおり、大昔に無くなったはずのNASAが秘密裏に復活し活動していることを知る。NASAは土星近くのワームホールを抜けて、別の銀河に人類の新天地を求めるプロジェクト(ラザロ計画)を遂行していた。48年前から、人類の移住可能性が見込める12の惑星に1名ずつ探索者が送り込まれており、すでに3名の先駆者から、入植が期待できるという信号が来ていた。

 教授は、人の住める惑星を探すミッションにパイロットとして参加するようクーパーを説得する。帰還できるか不明なミッションに、トムは理解を示すがマーフは激しく反対する。マーフに「必ず戻ってくる」とだけ言い残し、クーパーはブランド教授の娘のアメリア、リー、ドイルの3名の博士と人工知能ロボットTARSと共に最後の探査船レインジャーに乗って地球を後にする。

 

 ずっと見たいと思ってたんですけど、やっと・・・。

 

 「2001年宇宙の旅」以来の感動と言うんでしょうか、SF映画見て感動したのは久しぶりのような気がする。

 

 昔、「2001年・・・」の何に感動したのかと言えば、アポロ宇宙計画のぼやけたTV映像ぐらいしか、宇宙の映像を見られなかった時代に、宇宙ステーション・惑星・宇宙空間を可視化してたことだったのじゃないかと思うんです。クラシック音楽と相まって、実に美しい映像でした。

 

 誰もブラック・ホールみたいな宇宙空間の裂け目に行ったことあるはずないし、映像は想像の産物と思うんですけど、この映画の宇宙の映像もこれまで見たことのない美しいものでした。

 

 2つ目の氷の星で、マン博士を見つけるんですが、この人がひどい人間なんです。名前が、ヒュー・マンなんだって。人間らしいというのは、こういうことかと言う感じでしたね。マイケル・ケインがやったブランド教授の嘘と合わせて、人間らしさと言うのは、“嘘をつく”、ことなのかもしれないと、思いました。

 

 クリストファー・ノーラン、さすが。傑作だと思いました。