【アイスダンス】

 アイスダンスの優勝候補は、フランスのパパダキス・シゼロン組かなあと思いますが、この人たち、昨年の世界選手権をコロナのため棄権。そして、今年の欧州選手権もコロナ懸念で棄権。2つの競技会で優勝したのは、ロシアのシニツィナ・カツァラポフ組でした。

 今シーズン、一度も同じ競技会に、パパシゼとシニカツの両方が出たことがないのです。シニカツの方は、組んで日も浅いし追う立場なので、競技会棄権作戦はとりません。パパシゼの方は、演技に自信があるんでしょうけど、コロナが理由とはいうものの、オリンピックの前に、順位が付くことを避けているようにも見えます。

 アイスダンスは、それだけ一度国際競技会で相対順位がついてしまうとひっくり返すのが難しい種目なんですよね。大きな失敗がない限り、リズムダンスの順位がフリーダンスで踏襲されますしね。

 

 

 パパシゼは、まだ若いんですけどね。26歳と27歳のペアですから・・・。次もオリンピック狙えるんですが、1シーズンまるまる欠場したりすると、ベテラン感が出て、今季オリンピックで金とったら引退か・・・って、感じがします。

 

 

 対するシニカツは、カツァラポフは30歳ですが、シニツィナは26歳と若いです。北京で勝っても次もやるでしょという感じがします。

 

 どちらが勝つのかわかりませんけど、私的にはスポーツマンらしいシニカツ応援しようかな。

 

 ところでパパシゼは、カナダのモントリオールでマリー・フランス・デュブレイユ&ローゾン夫妻のコーチを受けてます。このマリー・フランスの門下に世界の10位以内のアイスダンスペアが5組集まってます。以下、ハベル・ドナヒュー(米)、チョック・ベイツ(米)、フィアー・ギブソン(英)、スマート・ディアス(西)。デュプレイユ・ローゾンは、カナダ人なのでカナダのペアがいないことで、公平を保証しているのでしょうね・・・。

 一昔前のマリーナ・ズエワが、同じような状態でした。

 有力なコーチに選手が集まるんですよね。そして、有力なコーチにつかなければ、世界で勝てないというのがアイスダンス界の常識らしいです。

 

 

 日本代表は、小松原夫婦組ですが、この人たちカナダイの転倒で全日本勝ったはいいけど、RD今季一度も70点超えたことないんですよね。団体戦のメダルを狙う日本としては、彼らに頑張ってもらって、団体戦で是非ともシーズンベストを更新してもらいたいです。

 代表選びですが、全日本で優勝した組を代表にしないと次から全日本をスキップする選手が出てくるでしょうから仕方ないとは思いますが、1枠のみのときは本当に難しいなと思います。

 

 全日本での採点に問題があると、ブログなどに書いている方がいますけど、転倒さえなければカナダイが勝っていた筈ということは、揺るがないと思いますので、あんまり・・・言っても・・・・。この前の四大陸選手権でも、RDの冒頭で転倒して、ペアとしての未熟な側面があらわになったカナダイですので、二年目の促成栽培ペアの問題点がこういう所に出てくるんだと考えて、少し長い目で見る方がよいのではないかと思います。