間違って消してしまったので、分類ごとに内容を加えて書き直したいと思います。

 

1、身分違い(貧富の差)

 一番古典的なやつですね。

 

 トリスタンとイゾルデなどが有名。王妃と騎士の恋ということで謀反にも見えるということで、無理な感じが横溢。

 

 有名な場面は乞食に扮したトリスタンに背負われるイゾルデが、「私は、王とこの乞食以外に抱かれたことはない。」というところ、人をだましているが真実を言っているというトリックです。

 

 トリスタンとイゾルデが劇中話として出てくる「アーサー王と円卓の騎士」。

 

 

 

 確か高校のときに読んだ、スタンダールの「赤と黒」。フランス革命後の王政復古の時代を背景に、才知と美貌で、立身出世をしようとするジュリアン・ソレルが主人公ですが、不倫もはいってますが家庭教師として仕えたレナール夫人との恋は真実。

 

 赤が軍服(ナポレオンを想起させる)で、黒は僧衣(カトリックの司祭を目指すジュリアンのこと)表す。この2つしか、庶民が出世の階段を駆け上がる手段がなかったことをあらわしています。ヨーロッパの小説って、階級闘争が描かれないと真実味が出ないみたいです。

 

 

 

 私の好きなジェイン・オースティンの「高慢と偏見」。時代が19世紀になるので、近代化って資本主義化なんだなということで、もはや貧富の差という感じに。

 

 ダーシーさんとエリザベスは、自分の中の高慢と偏見に抵抗するのと同時に周囲のそれに抵抗します。

 

 ハーレクイン・ロマンスの原型とされていますが、英文学史上の傑作たる所以は、エリザベスとダーシーが恋愛を通じて、若者から大人になっていく姿を描いていることだと思います。