西部の三人のならず者たち、ボブ、ピート、キッドは銀行襲撃に失敗し、灼熱の砂漠に逃亡した。保安官スイートの追撃を受け、命の綱の水を求めてさすらう中で、三人は打ち捨てられた馬車の瀕死の母親(実は保安官の姪)から、赤ん坊を託され、名付け親となった。
「東京ゴッドファーザーズ」の元ネタだと、Wikiに書いてあったので、見てみました。
序盤だけ西部劇になってて、保安官に追われるところが、「駅馬車」みたい。駅馬車の音楽も使われてました。これが、黒澤明のまねした馬のシーンだよね。
馬の走るシーンや砂漠をさまよう3人の映像などで、ジョン・フォードの映画芸術をかいま見ることができます。
西部劇なのかと見ていると、水がないので、砂漠のサバイバル映画の様相を呈してくる。
そして、瀕死の妊婦に出会い赤ん坊を託されるところからは、宗教映画。キリストの生誕に東方の三博士が星の流れをみて、ベツレヘムにたどり着いた。それを模した寓話になっているのです。
三人のならず者は、改心したように敬虔なクリスチャンになっていく。赤ん坊を助けるために、三人のうち二人は砂漠で命を落とす。
最初の公開の時、クリスマス映画として公開されたようです。しかし、アメリカって、学生運動の前あたりでは、こんな宗教的な雰囲気だったんだなと思いました。
数日前にみたんですけど、年内のほうがクリスマス映画の紹介にはよいだろうと思いました。