巨大吸血植物と花屋で働く青年の愛憎を描くホラーコメディ(U-next コピーより)
The little shop of flowersのもじりというかダジャレのタイトル“The little shop of horrors”
一見、オープニングを見ると警察ミステリーのような感じなのに、花屋の場面に変わると、何やらスラップスティック・コメディの乗り。主人公のシーモアは、やたら転ぶ。花屋の主人ムシュニクはどなってばかり。ムシュニクの娘オードリーは、シーモアをこころよく思っているちょっと足りない感じの女の子。
シーモアが家から持ってきた「オードリージュニア」と名付けた小さな花を客寄せにすると、店に客が大挙してやって来た。
この花が、日本人の庭師にもらったという設定なんですね。いかにこの当時、日本人が不気味な存在と思われていたのか、わかりそうなものです。
花に元気がないのでいろいろ水や肥料を与えた挙句、たまたまケガした手を花の上でふると、血が花の花弁の中に入って、オードリージュニアが元気になった。
「血がほしいの?」驚いたシーモアは、自分の10本の指を切って花に血を与えた。
翌日、膝丈くらいの大きさになったオードリージュニアが、喋る。
“Feed me!(餌をくれ!)”、
シーモアが町に花の食べ物を探しに行くと、夜の線路内で偶然投げた石が男にあたり、線路内に倒れた男は列車事故でバラバラ死体になっていまう。その死肉を拾い集めて捨てる場所が見つからないので、店に持って帰り、花に与えると、翌日、花は人の身長を超える大きさになってしまう。
肉食花は、オードリーの代わりで、悪い女なんですよね。最初は、可愛く思っていたが、人間の肉を食べる花だと気が付くと、花のために殺人を犯さなくてはならなくなる。
花が女なら、そんなドラマよくありますよね。花に対する愛憎と、人間のオードリーとの間で揺れ動く。
シーモアは、恋愛を成就できないダメ男の象徴だなと思いました。
この映画、ロジャー・コーマンのB級映画の金字塔らしいです。ほんとに素晴らしいと思います。
色々コミカルで気に入ったのが、店に来る買った花を食べる変な男。人食い花との対比で、出てくるようです。
歯医者に来るマゾの患者、若き日のジャック・ニコルソン。
1986年にリメイクされた、ミュージカル仕立てのリトル・ショップ・オブ・ホラーズ
私は、オリジナルのほうが断然優れていると思います。
このヴァージョンでは、花が中国人の花屋に売っていたという設定に変わっています。そして、花が宇宙からやってきたエイリアンになってます。