エヴァンゲリオン・シリーズが、完結を見たので、「エヴァ」について何か思うことを色々書いてみようかと思います。
昔、最初のテレビ・シリーズを見た時に思ったことは、「使徒」が地球や人を襲ってくるという違和感。使徒って、通常はキリストの高弟(Apostle)たちのことですよね。なので、なんで怪獣というか物体というか、人間を襲うものにそんな名前つけてるのかが不思議だった。こういう意味の分からない言葉って、外国語に訳されると意味が判明することがよくあります。
加持が、ユーロネルフにいる場面で、セリフが英語になっていて、使徒のことを”angel”と呼んでることに気づいた。
それで腑に落ちた。「使徒」は、ダメで「天使(angel)」なら、いいのかという話ですけど、私的にはいいです。天使は神のしもべで人ではない。「使徒(Apostle)」は、イエス・キリストの弟子で人ですから。
ユダヤ教の神は、人に対して何をしてもいい存在ですから、人類を滅ぼすような使者をさしむけても理屈上かまわないわけです。
テレビ版が、いろいろ展開して、同じ人が違う行動をする劇場版ができたりしたわけですけど、これ作者が悩んでたということだと思います。シンジ君は、庵野監督の分身だと思うんですが、大人になるにはどんなことをさせたら、どんな風なセリフを言えたら、大人と言えるのか、手探りした、その時間が24年間必要だったということでしょうか・・・。
まさか、高橋洋一内閣官房参与みたいな人まで、見てるのね。これ見て、そうなんだと思いました。作品の骨格は、最初から変わってないことがわかりました。
「宇宙戦艦ヤマト」にオマージュをささげているということは、確かなようです。