マリア・カラスのドキュメンタリー映画。1977年の突然の逝去により未完となってしまった自叙伝、友人や愛する人に宛てたプライベートな手紙など、マリア・カラス本人の「歌」と「言葉」のみでカラスの人生を再構成。

 

 

本年の私の初映画。

 

 いくつかの映像がYoutubeなどで、見たことがあるせいか、多少気がそがれた。

有名なアリアの場面のいくつかは、壮絶な名演。カラスは、悲劇のヒロインしかやっていないんですね。インタヴューで、「喜劇をやる気はありませんか?」と聞かれて断っていたので、その事実を知りました。

 

 劇映画で、カラスの映画を作っても、歌のシーンを入れると、カラスの歌い方を真似ることができる歌手がいないので、どうしてもドキュメンタリーの方が多くなるのでしょうね。

 

 カラスの性格は、自分の在り方や周囲に妥協をゆるさないところが、なんか身につまされました。こういう人って、人ごとのように言ってますけど、女性としての幸福から縁遠いのよね・・・。

 

 カラスのオペラ歌手としての寿命を縮めたとされる「ノルマ」の声を酷使するノルマ役。

 

ベッリーニ「ノルマ」”清き女神”

 

 20世紀を代表するオペラ歌手であることは、疑いないと思います。