太古から人類の歴史を陰から操ってきた異能者の集団「ブレスト」が、再び不穏な動きを見せ始め、「ブレスド」の存在に勘づいたジャーナリストのルーシー・ダベンポートは、人類を守る使命から解放され、いまは穏やかな生活を送っているゼロゼロナンバーサイボーグたちに出会う。

 

  NETFLIXで、見ました。原作が描き始められたのが50年以上前なので、キャラクター・デザイン、メカニック・デザイン、ストーリーを時代に合わせないといけないということで、その時代ごとに、さまざまな作品の制作が行われてきたんですが、石森プロがアニメの制作をしないので、やっぱり企画がバラバラで作品の質やキャラクター・デザインが安定しないというところが残念な気がします。今回も初の3CGだそうですが、CGの上にセル画のように色を塗っているようです。

 

 今回のは、「009 RE:CYBORG」のプロダクションI.G神山健治が総指揮ということで、期待したんですが、キャラクター・デザインがかなり変わって、003が扁平な幼女顔になっていたのがちょっと残念。好きな人にはいいんでしょうけど・・・。001が可愛い赤ちゃんになってたのは、気に入りました。ほか良かったのは、004、005、006、007、008かな。002は、人種差別と言われようとも鼻の長く尖ったデザインが好き。

 

 ストーリー的には、天使編の世界観がテーマになってるみたい・・・。エヴァンゲリオンなんかとも共通の世界観で、ブレストの一人一人がエヴァの使徒と考えると、お手軽な焼き直しに見えてしまいました。ブレストの親玉が変に心弱いのもなんか気に入らない・・・。

 

 009が、加速装置を使うときに「加速装置」と叫ぶというのは、サイボーグ009のアニメで初めての試みだと思いますが、ダサいので止めてほしいと思いました。なぜだか他に特殊能力がないのに00ナンバーサイボーグたちの中で一番強い009。原作では、彼に人一倍勇気があることを示唆して故に彼が強いことを示すんですけど、加速に今回特殊な意味を付与している。でも、最後まで見てもその意味が解明されなかったような・・・。009の思い込みで加速が強くなったり、そうでもなかったりするような・・・。

 

 なんか文句ばっかり出てきて・・・。でも、サイボーグ009がアニメ化されると、なんか心騒いでしまうんですけどね・・・。