支配されちゃう人たち: 親や上司の否定的な暗示から解放される超簡単テクニック/大嶋信頼

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 私が見た”真実は3つ”ある。
 3つの真実は違っていて当然だった。
 そのことにどのようして気がつき、そこからどのようにして自由になることができたのか。そしてその先には何があるのか――。


 カウンセラーをしている著者が書いた、心を楽にする方法の本。心理学や精神分析学における学術的な価値は、ほとんどないと思います。でも、なんかすごく面白いんですよね。

 なのでブログを書くことにしました。

 著者は、キリスト教徒の家庭にお生まれになったようで、キリスト教の信仰がかなりしつけに影響した幼少期をすごされたようです。それが、原因で心理学を学ぼうとしたみたい・・・。キリスト教徒の家に生まれた人から、「嫌で嫌でしかなかった。」という話を聞いたことがあるのですが、なかなか大変かも知れないなと思いました。子供のうちに全知全能の神というものを教えられるって大変かも・・・。

 著者は、高校まで日本で学業成績も悪かったのに、アメリカに留学した。語学学校でたまたまいい成績がとれた(謙遜だろうと思います)ので、それで大学の心理学専攻コースに願書を出してそのまま通ってしまった。それから必死に勉強し、クラスの仲間達にも助けられて、なんとか卒業し、カウンセラーになった。

 その後、ミラー・ニューロンという相手をまねてしまう神経細胞の話とか、人間の三つのタイプの話とかあります。

 そして、クライアントさんとカウンセリングをするようになって、催眠療法を用いながら、本人無意識に聞く方法を見つけていく。

 これがすごく面白いんですよね。

呼びかけの言葉が:

「心よ! 私が私のために何ができるか、真面目に真剣に教えてください!」

「心よ」という呼びかけが一つのポイントで、「神よ」と呼びかけると支配者に呼びかけてしまうとのこと。

「真面目に真剣に」というのも、ちょっとくどいし、一見ふざけてるようにも聞こえるけど、直截な答えを得るのに必要とのこと。

 なんか、白雪姫の継母が鏡に呼びかける言葉のようだなと思いました。

 これは、不安を感じたようなときに使ってみるといいようです。

 著者の著作は、他にも何冊かありますが、お財布と相談して、レビューなどを呼んで自分に合った物を選ぶと良いと思います。全部読む必要はなさそうです。

 人格の成長って、自分の無意識と齟齬のない意識を持つようになると言うことだと、思いましたね。