【事例その1】

 大学を卒業して、3年以内の話ですわ。同じ学部だった友人に呼び出されて、ミスド で聞かされた話。

 お見合い相手の男に失恋した。男に「○○さんて、いいな。いいな。」と言われていたのに、交際を断られた。でも会ったの、聞くと2、3回なんですよ。
 彼女、「失恋した。」と言って、泣くんです。仕方ないので、ミスドのペーパー・ナプキンで彼女の頬に流れる涙をふいてあげました。

 でも、私の頭の中は「見合いで、失恋?」「まだよく知り合ってもいないだろうに失恋?」???のオン・パレードでした。

 もう一回前のお見合いのときは、バレンタイン・デーが近かったので、チョコレートを買っていったせいで、2回目のデートの待ち合わせに遅れた。そしたら相手が少し不機嫌で、デートが上手くいかず破談に・・・。でも、相手の方からもう一回会いたいと行って来たという話をしてました。でも彼女の方は、会わず・・・。

 彼女、大学4年間、恋バナらしい話をしたこと一度もなかったので、この見合いの話は、結構驚きでした。見合いで失恋なんて、普通言うかな?ということです。

 あとでわかったのは、この人お母さんが厳しい人で、お母さんの言うなりだったと言うことです。一見リーダーシップがあって、そうは見えなかったんですけど、見合いなら親の許した相手ということで、恋愛してもいいと無意識に考えていたので、相手の人となりや好みのことより、許された相手だということで、会ったとたんに恋に落ちたらしいです。

 彼女のお姉さんが悲惨で、某有名国立女子大を卒業したのに就職せず、部屋に引きこもりZ会の添削して暮らしていたらしい。そのお姉さんのエピソードが、今でも忘れられないのに、中学の時自分の部屋の床に画鋲をまいて勉強していた。疲れても床で居眠りしないように・・・。お姉さん、若くして受験戦争廃棄物に。

 母親が厳しすぎるとか、愛情がない人だというのは、子供の人格に深刻に影響しますね。


【事例その2】

 いまも、かすかに連絡はある友人の話。彼女はわたしより5つほど下。

 15年くらい前かな。彼女合コンにいって、知り合ったお医者さんとメアドを交換したんですね。そのお医者さんがその後海外留学したので、メールを送ったりしてみた。何回か出すと、一回返信が来る。ごく短い言葉で。

 それ以来私に会うたび、「彼からメールが来ない。」「彼からメールが来ない。」とその話ばかりでした。1年半ぐらい続いたみたいです。「彼」とのとだえがちな交信は・・・。かなり真剣に彼女は焦がれていました。

 彼が帰国して、メールは途絶えた。日本での連絡先は教えてもらえなかったとのこと。

 これも恋ですわ。「始まってもいない恋」

 彼女、学生時代に付き合っていた彼と婚約していて、結婚のために会社を辞めたんですけど、やめた後か前かに、破談になった。彼の方が断ってきたんですね。

 その後、彼女は、男と付き合うのが怖くなったんだろうなと思います。会って、実際に付き合う必要のある相手と恋愛しなくなったというか、出来なくなった。

 防衛機制として、妙に男に対して高飛車に。医者を追いかける人に多いのは、ブランド指向性ですが、これも自分をブランドで守ろうとするんですね。

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 普通多いのは、終わってるのに諦められない恋ね。私も経験あります。友人の愚痴というならこちらの方が多かったですね。頭でわかっていても感情が相手に未練を残してて、なかなか終わらせられない。でも、まあ時間の問題ですね。一応相手との関係が出来た後に、それが壊れるわけですから・・・。

 上に上げた事例みたいのだと、本人もあとで相当に恥ずかしい思いに囚われるらしいです。私も聞いてはいけない相手のあまりにも幼稚な部分を垣間見てしまったみたいで、他人にいわなきゃ済むというものでもない。なんか、変な攻撃を受ける感じがしましたね。こちらの無恋愛状態にいらぬ説教を加えてくるみたいな・・・。あんたに言われたくないと言う感じでしたけど・・・。

 でもね、恋愛を成就させるためには、恋愛力以外の部分で成熟が必要ですよね。自分に必要な人間関係をわかっていること。恋愛にあまり価値を置きすぎないこと。勇敢であること。

 恋に憧れるのは、馬鹿げてます。相手のことをどれだけ理解出来ているか、自分が落ち着いているか、素直になれているか、楽しい気分を味わえているかを基準にしてください。

 「私は恋愛や結婚に向かない」という考えも、全然OKです。フロイトの本に、自分の結婚式を忘れた研究者の話が載っていて、フロイトは彼に結婚をやめるように進言してます。

 恋愛に特別な価値はないです。