ここでも、なかなか法律を改正できない日本の国会の弊害が・・・。結婚のときに夫婦のどちらかの姓に合わせる制度が違憲だという訴えに12月16日最高裁は「合憲」判断をくだした。

<夫婦別姓訴訟>なぜ5人の判事は「違憲」と判断したのか? 最高裁が判決文を公開

 夫婦が結婚のときに話し合って、どちらかの姓を選ぶわけですから、男女平等に違反しないという意見はわりともっともだと思います。

 でも、じゃあ伝統なのか?自民党のおじさんたちがいう「伝統」ですけど・・・。

 江戸時代には、名字帯刀を許された人々以外、姓を持ってなかったので、明治時代になってから、姓をあらたにつけた庶民がたくさんいたわけです。なので、「伝統」とか言っても、底が抜けてます。

 私は、ニーズがないので正直どっちでもいいです。でも、夫婦別姓を認めたほうがいいのではないかと思います。家族の一体感を同一の名字が守るなんて馬鹿げてます。そもそも戸籍って必要なの?住民登録だけでいいんじゃないのかな?マイ・ナンバーもできるし。戸籍と住民登録と国勢調査をやってる国って日本以外にあるの?

「違憲」判断した最高裁の5人の判事も、「国会でちゃんと議論してくださいよ」という問題提起の意味なのだと思う。

 70年前に作った憲法に照らすことよりも、今現在の市民のニーズにどれだけ答えられているのかに、政治家はもっと心を注ぐべきだということですね。

 自民党だと、外交や経済運営は、左翼の政党に比べてはるかにましになるんだけど、環境や市民社会の要請に全くこたえられず、国際社会のスタンダードから乖離していく傾向があるんですよね。

 困ったものです。