舞台は古代インド。戦士ソロルは寺院の舞姫(バヤデール)であるニキヤとひそかに愛し合っており、結婚の誓いを立てる。
ラジャ(王)は若き英雄であるソロルを気に入り、娘ガムザッティと結婚させようとする。
ガムザッティもまたソロルを愛していた。ソロルは戸惑うが、美しいガムザッティに惹かれ、またラジャに逆らえず結婚を承諾してしまう。
休みがあってYOU TUBEを何気に見てると、バレエの全幕物が結構アップされてるんですよね。
音楽は、「ドン・キホーテ」などのミンクス。振り付けは、プティパ版を元にしたヌレエフ。
1995年のフランスのパリ・オペラ座バレエ団の舞台です。4つ見比べてこれを選びました。ロシア・バレエが2つ。ボリショイとキーロフでしたけど、ソロルのダンサーがちょっと見劣りするし、舞台装置は結構豪華でも衣装がダサい。スペインのバレエ団のも、ソロル役が・・・しょぼい。
その点、この動画のは、ソロルがローラン・イレールですので、申し分ないです。チャイコフスキーのグランド・バレエでプティパより良い演出とか振り付けって、私はすくないと思うんですけど、これについては、ヌレエフのちょっとモダン・バレエタッチの演出は、良いと思いました。それに衣装は、さすがにおフランス製。きれいです。
この舞台は、ヌレエフの追悼公演だったようです。
ガムザッティのヴァリエーションは、よくコンクールで踊られてます。
見せ場の一つが、"Golden idol"の踊り。なんか昭和のアイドル・グループの名前みたいですけど、「黄金の仏像」の意味よ。仏像が踊ったり、大僧正と称する仏教の僧侶がニキアに求愛したり、仏教を侮辱してないか?仏教徒がイスラム教徒みたく、攻撃的じゃなくて良かったのか悪かったのか・・。
ま、私もこの踊り嫌いではないです。面白いので。せっかくなので熊哲の踊りを。仏像が踊り出して終わると台座に戻る演出が面白い。タイトルがここでは"Blonze idol"になってます。
この演目、最後に仏教寺院が崩壊する演出だったんですが、最近はやらないようです。やっぱ、仏教侮辱だよね。