<中台関係>台湾人の過半数は「恒久的現状維持」を希望、「独立派」は減少―仏メディア

 未来が不透明であれば、現状維持志向が一番多くなるのは、当然ですよね。


台湾総統選、問題発言で与党候補が交替へ「新候補は野党にとって大敵」―中国人識者

 大陸の中国人のコメントなので、バイアスがかかっていると思います。国民党の候補が交代しても、「平和的大陸反抗(洪秀柱氏は、「中華民国の憲法から言っても、台湾は最終的には(大陸と)統一しなければならない」「ただし、統一されるのではなく、われわれが統一するのだ」「台湾は大陸と政治的な対話によって活路を見い出さなければならない」などと発言。)」を掲げている国民党が支持されることはあまりないと思います。

 この国民党の前の候補の考え方が中華思想なんだと思います。大陸に飲み込まれることを、大陸を「中華民国」にしたと考える逆転の発想。
 
 これ、元とか清がそうですよね。モンゴルや女真に支配されたのに、支配民族のの源流地までも中国の領土だと考える思想。日本人の発想であれば、中国人は滅ぼされたというんですけど・・。北京の玉座に座った民族は、中国人にされてしまうんです。
 
 明がいい例で漢民族の王朝が、元を北京から追い出すと、モンゴル人は中国の王朝ではなくなってしまい、モンゴル人にもどってしまう。でも、万里の長城の外にちゃんとモンゴル人はいたんです。

 これって自分は中華だと信じてるプライドの高い人たちなのに、夷に支配されてばかりいる被支配民族が、プライドを保つための負け惜しみの発想なんですよね。中国人の歴史を知っていないと意味がわかりません。


台湾の未来を悲観、馬英九総統が異例の演説―台湾


 この馬英九の悲観が、意味不明。なぜ「統一を志向してないと現状維持は不可能」になるのか?

 「現状維持」をしながら、「統一を志向する」と言わないことで台湾人の支持をとりつけ、「独立を志向する」と言わないことで、大陸中国を刺激しないという、微妙なかじ取りを求められています。

 祭英文女史が訪日したとき、安倍首相と同じホテルに数時間滞在したとかで、「安倍首相に会ったか?」と聞かれ、「雲をつかむような話だ。」と答えた。どちらかと言えば否定のようですが、否定も肯定もしてません。


 祭英文女史、なかなかの役者のようです。この人には期待できると思います。