クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン (講談社現代新書)/鴻上 尚史

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 なぜ日本人は職場のデスクに家族の写真を置いていないのか?


 さいきん多いと言われる日本礼賛本ではありません。

 
 作者は劇作家で演出家なので、普通の作家のような孤立していてもやっていける仕事と違って集団をまとめて率いていかなければならない立場の人として、日本人の集団や社会についてすでに考えとスキルをもっているんですね。

 そのうえで外国との比較をするので、日本と日本人の批評になっていると思います。たとえば世間と社会の違いとか説明してあって、日本と日本人のことがよくわかります。

 だいたいクールの意味って?「格好いい」とはちょっと違う気がするのよね。辞書には「すてきな」「すばらしい」「いかす」なんて意味がありますね。

 例えば思いもよらないもの、ママチャリがクールとかっていうときは、品質よりも製品のコンセプトが優れているということになるんでしょうね。

個人的には、「知性を感じる」みたいな意味が含まれてくるような気がしました。