ニコニコドキュメンタリー:朴槿令(パククンリョン)氏インタヴュー

 話題になっている、朴槿恵大統領の妹さんのインタヴュー。前にも、朴大統領の妹さんは、戦後の日本の韓国への援助に感謝しているという話を聞いたことがあったので、日韓関係が悪くなって突然親日的言動に走ったわけではないでしょうし、槿令氏の日本への感謝は本物だと思います。

 でも、これが日韓関係の改善に役立つかと言えば望み薄だと思います。韓国では相当批判の声があがっていますし、最初の部分でお姉さんとの関係を聞かれて、「いつ会ったか覚えてない」と言ってます。実に不仲で不通な姉妹なんですね。

 朴大統領の要請を受けて日本に特使として派遣されて日韓関係改善のためにこういうインタヴューを受けるというならいいんですが、姉とは逆のスタンスを日本に来てやってみせると言うのは、韓国人の行動規範からすると身内に対する裏切りと取られるだけでしょうね。案の定、朴大統領は無視を決め込んでるようですし。妹の行動をありがたいとは思ってないでしょう。

 でも、インタヴューの途中に出てくるハンセン病の施設を作るための援助を日本がしたのに、朴槿恵が感謝を述べに来日した事実が過去にあったのを聞くと、朴大統領の反日もただのパフォーマンスだとわかりますね。

 それにこのインタヴューの主旨を考えると、表面的な関係改善をすれば槿令氏のような保守派からみた安保関係がよくなり日本からの援助をこれまでのように自在に引き出せると考えているし、それが狙いだと感じるんですけどね。

 韓国は経済的にも成功したのだしいつまでも日本からの援助を一方的に期待するのはやめてもらいたい。そして卑日をやりながら安保協力・経済協力だけはしてほしいというような虫のいい考えに日本人は嫌気がさしていることをいい加減にわかってほしい。



 朴大統領にしろ、槿令氏にしろ、カリスマブロガーのシンシアリー氏にしろ、やってることは一種の告げ口なんです。本当にみんな韓国人なんですよね。

 これまで朴大統領のような立場の人が下の人の言論を管理できるものと韓国人は思っていた節があります。ところが近しい立場の妹の言論さえ管理できない。

 このインタヴューって、朴槿恵の不通と告げ口外交のブラック・スワン(確率論や従来からの知識や経験からでは予測できない極端な現象(事象)が発生し、その事象が人々に多大な影響を与えることを総称したもの)になる可能性もないわけではないなと思います。

 韓国は、日本と親日派(チンイルパ)の協力によって作り上げた国です。反日に徹しようとしても、やればやるほど、無理がきてしまう。

 日本に同化して協力した人々の行動を「強制されたんだ~」と強弁して、無理やり表面を反日に糊塗してきた。

 新聞と地上波のテレビしかない時代だったらなんとかつじつま合わせもできていたのでしょうが、インターネットの時代には言論統制は不可能だということが、ウィキリークスでなくても明らかになったということでしょう。