愛知県にはむかし、学校群制度というのがありました。受験競争の緩和をめざした戦後の左翼的な受験制度ですが・・。

 ○○高校と○○北高校というのが私の受けた学校群で、わたしは○○高校の方に振り分けられたのでそっちに行ったんですが、うちの姉などは○○北高校に行きました。

 その○○北高校のほうですけど、元女子高だったんですよね。学校群制度に入ってから男子生徒を受け入れて共学になりました。その後、学校群制度はなくなったんですけど、女子高にはもどらなかった。

 学校関係者は、学校群制度は過渡的なものでまた女子高に戻ると思っていたのか、女子高以来の校訓「良妻賢母」を共学になってからも長く直さなかった。

 たしか共学になって20年ぐらい経ってから校訓を「知行合一」かえたと新聞に出てました。

 正常化してよかったです。


 
 それに引きかえ、日本国憲法はいつ正常化できるんでしょうか?

 朝日新聞が憲法学者にとったアンケートで「自衛隊は違憲または違憲の疑いがある」と言った人が77人いたのに、そのうち「憲法9条を改正する必要がある」と答えた人は6人だけという矛盾した状態。

 軍隊をもたないのが理想とすべきあり方なので、実現できていない現在の状態を過渡的なものとして無視または放置するということでしょうか。

 もしくは本気で自衛隊をなくすべきと言ってるか。

 単なるご都合主義ですかね。

 北朝鮮のミサイルが日本の領土に着弾するとか、中国の人民解放軍が尖閣諸島に上陸占領するとかしたら、理想は実現不可能なものとすべての人が了解して、憲法をかえようかと観念するのでしょうかね。

 でもどちらかといえば、自分たちが他国に攻め込む気さえなければ平和は保たれるのだというのような島国特有な独りよがり感が、あるような気がします。