まず上の動画を見て、現在の社会でお金がどうのように作られているのかを理解してみてください。


アングロサクソン資本主義の正体 ―「100%マネー」で日本経済は復活する/ビル・トッテン

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 マネーの支配者による富の収奪は止まらない-「カジノ経済」を打破し、正当な社会・経済を取りもどすための新しい金融システムのあり方を大胆に提言。

 ビル・トッテン氏は、テレビのコメンテーターとして蝶ネクタイとスーツに足袋と下駄という服装で出てたアメリカ人の方ですね。本職は、ソフトウエア開発会社の経営者。経済学博士号も持ってらっしゃいます。


 ここに出したのと同じ類の動画がYou Tubeにたくさん出てますので、もはやインターネット時代には、マネーの正体が民間銀行からの借金だというのは、隠れもない事実。

 銀行の何が卑怯かって、破綻しかかった銀行を「そんな無秩序なモラルのない貸出しをしたなら自業自得だから、倒産させろ」という声に「銀行の決済機能が使えなくなったら大変ですよ・・・」とか言って反対して、公的資金の注入受けてきたこと。

 トッテンさんは、金融機関を「決済銀行」と「貸出機関」に分ければいいと言ってます。

 決済銀行は、貸し出しをおこなわず利子もつかず預かったお金を100%もち、引き出しや決済機能だけを持たせる。銀行は決済の手数料や講座維持手数料で経営する。

 それに対し、貸出機関は株式や債券市場のようなものと、事業用の融資を行う。お金が余った人はここに投資する。借りたい人もここで借りる。まあ国際金融機関のADBとかAIIBのような物ですね。

 
 前回書いたように、経済成長がない時代に利息を取る「貸出」イコール「お金」だとすると、利息を超える実物経済からのリターンがなければかならず破綻するわけですから、3年に一回バブル崩壊で実物経済を潰して倒産、失業者を出しながら続けなければいけない。そうでなければ作った商品を大量に廃棄しなければならなかったり、凄い低賃金長時間労働みたいな人にも環境にもすごく負荷をかける経済活動をやらなければならない。
 だとすると早晩、多少形はちがうかもしれないけれど、こういう形に変わっていかざるを得ないのではないかと思います。
 電子マネーのようなテクノロジーが発達した日本は、100%マネーに最適ですよね。

 資本主義からの脱却は、共産主義ではなく、銀行の解体だったのかもしれません。