『池上彰緊急スペシャル知ってるようで知らない韓国の謎』

結構話題になっている池上さんのバラエティ。

 今までテレビで言われたことのない「韓国という国は、韓国人が自ら戦って国を作ったのではない。日本が戦争に負けて、朝鮮半島を捨てた後、棚からぼた餅式に国ができちゃった。」をどうどうと嫌韓でもない普通の様子で言ったこと。

 日本戦うためにできた「大韓民国臨時政府」を現在の韓国政府が継承するという反日の伝統に根ざして国ができた。韓国の独立ってほんとにトホホ。戦って独立を勝ち取ってないし、朝鮮総督府から日本が戦争に負けそうになったとき「独立しなよ」と勧められてるし・・・。やってきたアメリカは、韓国人なんか無視して朝鮮総督府から施政権を引き継いだ。アメリカは「大韓民国臨時政府」を無視した。まあ、番組はここまで言ってないけどね。


 池上さんのいいところって空気を読まないところだったんだなと改めて思いました。これ他の人だと韓国が怒るだろうなと言う気遣いが出て、これまで言えなかったんだ。

ネットに出た韓国人のコメントを見ると、

「近隣諸国にあんな狂ったことをするなんて、これは一種の宣戦布告ではないですか?戦争の準備をするために、韓国を敵対国にしようとして、国民世論を糊塗してるんです。」

「嫌韓がお金になるからあらゆることをやりまくるね。」

「衝撃です。自分たちが作り出した話を回し見して、まぬけなパネリストが怒ってるレベルですね。」

「日本に住む韓国人たちが、チャンネルを回してその放送を見て驚いたという文が、様々なコミュニティに上がっていますね。」

「あれが日本という国のレベルです。」 


 韓国人は、事実関係に反論できなくても自分が気に入らない発言にはこれまで「妄言」だとレッテル貼りしてきたんですけど、今回は一段レベルが上がって「暴挙」になりました。事実関係に関する反論はこれまで同様にない。


 精神分析の手法を個人ではなく国家にやってみたという話なので、検証は不可能ですし、言われた韓国人は気分が悪いでしょうね。個人の場合、面と向かってはこういう本人が意識していないことは普通は言えません。だれかがあなたのことをこんな風に言ってるよぐらいが一番聞きやすいんですね。

 なので日本の民放のTV番組で、言うというのはいいんでしょうね。韓国でも大騒ぎになってるわけですから、図星というか急所をついたわけですね。

 ずいぶん以前からこの「タナボタ式国家形成が反日の動機」だという話は言われていました。
小室直樹が書いていたのを読んだことがありますし、産経の黒田記者もそういうテーマで本を書いています。誰が最初に言い出したのかは知りませんが、単行本ではかなり言われてきた話。

 でもこれだけが反日の原因だというのは違うと思います。

 儒教朱子学に根差した小中華思想に基づく伝統的な侮日感。これが韓国人とりわけ韓国の知識人や支配層の精神の古層をなしているので、最初に池上さんの番組で出てきたような反日動機で国家形成しようという話が出来てくるわけですよ。慕夏しようにも中華は竹のカーテンの向こうだったし。


 なので、韓国が成熟したら反日が収まるのではというのは、お人よし日本人の願望にすぎないと思います。形式的でプロパガンダ的な反日は強まりこそすれ和らぐことはないでしょう。常に周辺の強国に蹂躙されていたという劣等感・屈辱感。こういう感情を他者をこづきまわすことで晴らしたいという歪んだ願望が韓国の反日の正体で、これを解決するには韓国自身にコペルニクス的発想の転換が必要になると思います。

 それでいて、逆に日本に来る観光旅行者や、日本製品の愛好者はどんどん多くなっている。そういう庶民的な皮膚感覚では親日なんですね。韓国人こそ裏表の激しい民族なんですよね。

 韓国の反日って、権力への迎合の自己宣伝という感じが強いと私はつねづね思っています。正しい歴史認識を国家が率先して示すので、自分がそれに忠実だということをわざわざ見せびらかすような反日行動をとるというパターン。竹島に泳いで渡った韓国の芸能人が典型ですね。この番組の独島部に入る子供とか。

 反日はあるけど愛国心はない。これが韓国人の国民性の実態。なぜかというと自分の国を自分たちで守るという責任感がない。国防はアメリカにやってもらうものだと考えている。戦時作戦統制権をアメリカから返してもらうのを延期してくれと再三頼んでいますね。移民に行きたいという人が多くて実際に外国に移民する人があとをたたない。

 国民国家になれないんですね。そういう国がまとまるためには外に敵を作るしかないということで、70年間あいも変わらず反日をやってるわけです。