日本人ルーツの謎を解く―縄文人は日本人と韓国人の祖先だった!/長浜 浩明

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最近20年あまりでえられた多くの発見、考古学、人類学、生物学、分子生物学、言語学の知見から縄文人が日本人の先祖だったことを強く示唆し、縄文人イコール弥生人であると主張する。
著者は、上の研究者の中に専門はなく、一級建築士として数々の建物を建ててきた方です。自分の属する民族のルーツ探しは、だれでも少しは関心があるでしょうから、こういういわゆる門外漢の方が本を書いてしまうことも起こりうるわけです。
意外なことに至極妥当な結論のように思えます。それとここ最近の縄文・弥生の俗論が怪しすぎた。私が子供のころに、縄文・弥生は、土器の時代区分でしかなかったと思うんですけど。弥生人が朝鮮半島から渡来したなんて言ってたかなあ?
韓国人の学者が主張する北方騎馬民族が南下して日本人の先祖になったなんて聞くと、騎馬民族が日本に稲作を伝えたなんて変じゃないの?と思っていたんですよね。なんで羊を飼う放牧文化を伝えなかったんだ?
古い時代の縄文遺跡から稲作や水田あとが見つかったことによって、渡来人が稲作を伝えたという説は否定されました。
この本でいろんな学者が最初にたまたま出した数字、縄文人の人口数などが一人歩きしていくさまは恐ろしいですね。また、みんなよりどころがないものだから確たる根拠もないのにその数字を踏襲していく。
そして司馬遼太郎のような人気作家が自分の頭の中で作ったロマンに、考古学を引き寄せてしまう。彼の小説がどれほど魅力的なのか知らないですが、なんでみんな信じてしまうんだろ?司馬遼太郎って大学でモンゴル語を専攻したのでモンゴルにロマンを感じる人だったんですね。
縄文遺跡と弥生遺跡から出土する人骨の形態が大きく違うので、弥生人は縄文人の子孫ではなく、海外から渡来した考えられていたが、骨は食習慣で短い間にも大きく変化するというのは、戦後の食の洋風化で日本人の身長が10cm近く伸びたのをみても明らかで、DNA鑑定からも、無理のない説明は、大きな数の集団は渡来していないということです。
最後の方の言語学の知見から得られる結論。日本人は、ツングース系の北から日本列島にやってきたモンゴロイドと南方からやってきたオーストロネシア系のモンゴロイドの混血だという結論にたどり着くようです。これらの人が出会ったのは1万年以上前のこと。日本語は、孤立語ではなく混合語(ピジン言語)だそうです。
タミル語起源説をテレビでぶち上げてた大野晋先生なんていうなつかしい名前も出てきましたが、大学の学部生に「学問の垂れ流し」と批判されてましたからね。当時から。
いわんや、万葉集が朝鮮語で読めるなんていう韓国人学者の妄想をや。でたらめもいい加減にしてほしいです。
一万年以上前から、数えるほどのボートピープルの流入を同質化しながら、綿綿と積み上げられてきた穏やかな歴史というのが、日本の成り立ちであるという、至極まっとうで退屈な結論といえそうです。

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最近20年あまりでえられた多くの発見、考古学、人類学、生物学、分子生物学、言語学の知見から縄文人が日本人の先祖だったことを強く示唆し、縄文人イコール弥生人であると主張する。
著者は、上の研究者の中に専門はなく、一級建築士として数々の建物を建ててきた方です。自分の属する民族のルーツ探しは、だれでも少しは関心があるでしょうから、こういういわゆる門外漢の方が本を書いてしまうことも起こりうるわけです。
意外なことに至極妥当な結論のように思えます。それとここ最近の縄文・弥生の俗論が怪しすぎた。私が子供のころに、縄文・弥生は、土器の時代区分でしかなかったと思うんですけど。弥生人が朝鮮半島から渡来したなんて言ってたかなあ?
韓国人の学者が主張する北方騎馬民族が南下して日本人の先祖になったなんて聞くと、騎馬民族が日本に稲作を伝えたなんて変じゃないの?と思っていたんですよね。なんで羊を飼う放牧文化を伝えなかったんだ?
古い時代の縄文遺跡から稲作や水田あとが見つかったことによって、渡来人が稲作を伝えたという説は否定されました。
この本でいろんな学者が最初にたまたま出した数字、縄文人の人口数などが一人歩きしていくさまは恐ろしいですね。また、みんなよりどころがないものだから確たる根拠もないのにその数字を踏襲していく。
そして司馬遼太郎のような人気作家が自分の頭の中で作ったロマンに、考古学を引き寄せてしまう。彼の小説がどれほど魅力的なのか知らないですが、なんでみんな信じてしまうんだろ?司馬遼太郎って大学でモンゴル語を専攻したのでモンゴルにロマンを感じる人だったんですね。
縄文遺跡と弥生遺跡から出土する人骨の形態が大きく違うので、弥生人は縄文人の子孫ではなく、海外から渡来した考えられていたが、骨は食習慣で短い間にも大きく変化するというのは、戦後の食の洋風化で日本人の身長が10cm近く伸びたのをみても明らかで、DNA鑑定からも、無理のない説明は、大きな数の集団は渡来していないということです。
最後の方の言語学の知見から得られる結論。日本人は、ツングース系の北から日本列島にやってきたモンゴロイドと南方からやってきたオーストロネシア系のモンゴロイドの混血だという結論にたどり着くようです。これらの人が出会ったのは1万年以上前のこと。日本語は、孤立語ではなく混合語(ピジン言語)だそうです。
タミル語起源説をテレビでぶち上げてた大野晋先生なんていうなつかしい名前も出てきましたが、大学の学部生に「学問の垂れ流し」と批判されてましたからね。当時から。
いわんや、万葉集が朝鮮語で読めるなんていう韓国人学者の妄想をや。でたらめもいい加減にしてほしいです。
一万年以上前から、数えるほどのボートピープルの流入を同質化しながら、綿綿と積み上げられてきた穏やかな歴史というのが、日本の成り立ちであるという、至極まっとうで退屈な結論といえそうです。