
韓国に行って来ました。2泊3日の一人旅でソウル市内を気ままにうろつく観光旅行。出発前に台風が近づいていけなくなるかと心配しましたが、飛行機は高度1万mの台風の上を飛ぶので飛び立てさえすれば行けると会社の人が言ってて、その通りでした。台風を南にそらしてくれた梅雨前線に感謝ですね。
今日の午前中市内観光のツアーに参加してソウル駅まで送ってもらったのですけど、駅前で仮設舞台みたいのの上でマイクもって演説してるおじさんがいてガイドさんが「今日デモするみたいですよ。」というので、「何のデモですか?」と聞いたら答えない。
無事帰ってきて家でネットのニュース見たら、ロッテ・ホテルが日本大使館の「自衛隊の日」のレセプションに会場貸しするはずだったのを前日にキャンセルしたとのことで、日本の集団的自衛権容認反対の世論とマスコミの攻撃を恐れたという話が出てました。「これか。」。ロッテ・ホテルって半分日本資本みたいなもんだし、日本人客で持ってるようなものなのに、よくやるね。ソウル駅前のは、「日本の集団的自衛権行使容認糾弾演説」だったわけですね。
でも、演説を聞きに集まってる人はゼロでした。韓国では「反日」がイデオロギーになって「お花畑」化してるんですね。日本とは逆に。それに日本人に韓国の反日ぶりが知られてきて観光客が減り韓国の観光業者が困っているとよく聞くんですけど、そのせいかその反日演説も舞台の上の題字はハングルだけ。なぜ日本人にわかるように日本語使わないの?これ韓国の国内向けのパフォーマンスなんですよね。日本人に聞かれちゃまずい空疎な反日。
では、現実の日本人に対する態度はどうなんだろうということで皮膚感覚での「反日」を体感しにいったわけです。
正直言ってあからさまな「反日」はないです。
それも当然で、韓国にいかれたことのある人はご存知でしょうけど、コンビニ「7.11」の品ぞろえや「スターバックス」のメニューにあるアメリカーノ、ホテルのバスルームにあるウォシュレットまで日本のマネが夥しくそこら中にあるのを見ると日本を意識しまくっているでしょう。嫌いなものを真似って変だし。だから「反日」を国家のイデオロギーにしとかないと、親日どころか日本そのものになる恐怖があるのかも・・・。
でもさ。真似して真似しきれないものがあるわけ。それが朝鮮らしさでしょうに。今日ガイドさんに李朝の王宮景福宮を見た後に北京の故宮とも日本の御所とも違って似てるけど独自のものがありますねというと、ガイドさんも「そうなんです。中国のマネだと言われるけど朝鮮らしさがあるんですよ。」と言ってました。全てオリジナルなんてことを目指さなくてもいいんですよね。

親日反日以前に日本人に対する態度って日本人に来てほしいというより日本人の金に来てほしいというのが現実かなと思いました。基本韓国人って客商売の人たちも愛想はない人が多い。でも、それって韓国に限らずアメリカやヨーロッパでも同じだし、東南アジアでも似たり寄ったり。日本のような「おもてなし」しなきゃお客さんに悪いというような感覚は稀有なものなんですね。
3回ぐらいあったのはホテルの前にあるエステの女の人がチラシをくばりながらニコニコ(これは最初から日本語)。ロッテ百貨店のコーヒー売り場の店の主人のような女の人が私がコーヒー注文した後にニコニコ。なんか無理に愛想よくすると作り笑いになっちゃうというのが「おもてなし」という思想のない国の人たちの現実でしたね。
そして男の人は、ホテルの人以外は愛想笑いせず。私の子供のころの日本人の大人の男の人のような感じでした。家父長的な態度がまだ残ってるんでしょうね。
朴大統領が日本の悪口を海外で言って回ったのって、韓国人からみれば堂々とした誇らしい態度なので文句のつけようがないんでしょうね。そういうイデオロギーの国なんです。マナーや社交よりもイデオロギー、道徳の国。
ま、イデオロギーとしての反日が韓国の統治者の態度を縛りつづける以上は、距離を置くのが適切な日本の態度でしょう。
そして、韓国は日本の真似以外で金儲けする方法を見つけられなければ、永遠に日本を追い抜けないし、反日しながら日本の真似をするという厭らしい態度から抜け出せないでしょうね。