「「朝生」の古いビデオ」‐青木直人


 最近東京の新大久保でデモをする際に「殺せ」「死ね」などとヘイト・スピーチを繰り返すことでマスコミにも取り上げられるようになった「在特会(在日特権を許さない市民の会)」の彼らの言動の理由について、私が腑に落ちる考察をやっと見つけました。

 この青木直人氏の名前は知りませんでしたし、右派に入る人ではあると思います。この方のブログサイトで読んだ文章のスタイルは私の好きなものとは言えません。しかしながら、ネットに溢れかえる「人種差別主義者」「劣等感に駆られたネトウヨ」などというリベラル左翼の政治家やマスコミの彼らへの考察は単なるレッテル貼りにしか聞こえませんでした。

 まだ一般市民がネットに「書く」という情報発信手段を持たなかった頃、在日強制連行説が左翼系新聞を中心に流布した私の子供の頃に、今は亡き昭和一桁生まれの私の父がしみじみとつぶやいたのを聞いたことがあります。「朝鮮人なんて強制連行じゃないぞ。」と。その時「え?どういうこと。」と聞き返しもしなかった自分を今思い出してもただの子供でしたとしか言えません。

 いまになるとあれが普通の日本人の本音。慰安婦なども、「昔は貧困から苦界に身を落とさねばならない気の毒な女性たちがいたんだ。今はよくなった。」とときおり老人が語るのが妥当な扱い。政府が謝罪や談話を出すに値する問題でもなかったのに。

 この青木氏のブログに出てくる在日ならどんな日本人を貶める嘘でも言ってよく日本の左翼メディアがそれに迎合することに反発する普通の日本人のナショナリズムが、ヘイトスピーチまでする「在特会」を生み出すに至った原因だと言う説は、当たらずと言えども遠からずだと思います。「在特会」を含む右派の言論に、在日言論人にせよ、韓国メデイアにせよ、左翼メディアにせよ、事実に基づく反論が出来ずに「妄言だ」「人種差別主義者だ」などのレッテル貼りしかしない。これらは、反論の根拠たる事実を持っていない弱みと怖れがさせる行動だと思います。

 ジャーナリズムの基本は、「事実は遠慮なく書いていい。そして嘘は書いてはならない。」でなくてはなりません。